首位ソフトバンクは3週間ぶりの連敗 数少ない“泣きどころ”左腕メルセデスにやられた

[ 2024年5月26日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク0-2ロッテ ( 2024年5月25日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>7回、一ゴロに倒れた柳田(撮影・長久保 豊)
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 首位・ソフトバンクは25日、ロッテに0―2で敗れ、3週間ぶりの連敗を喫した。破壊力抜群の打線が、8回まで投げた相手先発左腕・メルセデスの前に沈黙。今季ワーストタイ4安打、同最多4併殺で3度目の零敗となった。これまで29勝12敗2分けの好成績を収めているが、相手先発が左腕の試合では9勝8敗と苦戦し、数少ない“泣きどころ”になっている。右打者の奮起にも期待がかかる。

 鷹の強力打線が防御率1・50を誇るロッテの先発左腕・メルセデスに8回までわずか3安打に抑えられた。初回、3回は3者連続三振に倒れるなど、苦戦が続いた。

 2回には先頭・山川の四球、近藤の左前打で無死一、二塁のチャンスをつくったが、1死後にリチャードが遊ゴロ併殺。4回にも先頭の今宮が四球を選び出塁したが、続く柳田の大飛球は風に押し戻されて中堅手に好捕され、さらに山川が三ゴロ併殺に倒れた。

 計4併殺でメルセデスの登板時には3併殺を喫した。小久保監督は「横からで分からないが、コントロールも良さそうだった。微妙に動かしながらゴロばかりでね。この打線を抑えるということは相手が良かったということ」と相手を称え振り返った。

 前カードの楽天2連戦で計35安打33得点と爆発した打線が急停止した。前夜は球界No・1の剛腕・佐々木と対戦して1得点。この日はボールを動かしてくる左腕のメルセデスと対戦して今季3度目の零敗に終わった。村松打撃コーチは「全く違うタイプで右左も違いますし、どちらもいい投手なので難しいところはある」と話す。次の対戦は交流戦後になるが、やり返すための糸口をつかんでいきたいところだ。

 打線は左腕先発に対して苦戦する傾向がある。ここまで29勝12敗2分けと快進撃を続けているが、相手先発投手が左腕の試合は9勝8敗だ。オリックス・宮城、日本ハムの山崎らパ・リーグの左腕には好投手がそろっており、チームは左打者が多い。裏を返せば対左投手で起用される右打者のアピールのしどころ。村松コーチは「今日だったらスタメンでいくリチャードとか勇(野村)に頑張ってほしかった」と期待を込めて話した。ファームではウォーカーがこの日の2軍戦で2戦連発の3号アーチを放つなど状態を上げてきている。

 今季3度目の連敗で2位・日本ハムとのゲーム差は4・5に縮まった。交流戦に入る前に連敗の流れを断ち切りたい。 (木下 大一)

 《大津は6回2/3を2失点》先発転向後初めて中6日で挑んだ大津は6回2/3を5安打2失点。開幕3連勝したが、3日の西武戦に続く連敗となった。失点はいずれも先頭打者だったソトに長打を浴びた回だった。2回に二塁打され、4回にはカーブを左越えソロされた。「ソト選手のヒット、ホームランが悔いが残ります。両サイドへの投げミスを打たれてしまった」と振り返っていた。

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