東大12連敗も“救世主”松本慎 無失点デビュー!選抜4強国学院久我山出身、1浪後入学

[ 2024年5月26日 05:00 ]

東京六大学野球・第7週第1日   東大0―3立大 ( 2024年5月25日    神宮 )

<立大・東大>東大3番手の松本慎(撮影・大城 有生希)
Photo By スポニチ

 1回戦2試合が行われ、東大は立大との勝ち点ゼロ同士の対決に0―3で敗れるも、救世主候補が現れた。1浪の末に今春入学した最速139キロ左腕・松本慎之介投手(1年)が1回を無安打無失点でリーグ戦デビューを飾った。

 東大は昨秋のリーグ戦から続く連敗が12に伸びた。それでも浮上のきっかけをつかめない赤門軍団に一筋の光明が差した。0―3の8回に1年生左腕・松本慎が初登板。130キロ台前半の直球とスライダーで1イニングを3者凡退に仕留めた。「結構興奮していた。個人的には良い結果だったけど、チームとして負けたところが悔しい」と振り返った。

 国学院久我山(東京)では3年春の選抜で背番号10を背負い、3試合11イニングを投げて6失点で4強入りに貢献。2年冬にはイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)の指導を受けるなど充実の高校生活だった。大学では「頭の良い人たちと一緒に勉強したい」と東大を志望し、1浪の末に理科2類の合格を勝ち取った。入学まで受験勉強に専念する必要がある東大野球部では、異例の1年春デビュー。「4年間の中で優勝することが一番の目標です」と100年目を迎えたリーグで、初の偉業を夢に掲げた。(柳内 遼平)

 ◇松本 慎之介(まつもと・しんのすけ)2005年(平17)1月12日生まれ、東京都武蔵野市出身の19歳。小3から桜堤ユニバースで野球を始め、国学院久我山中では田無シニアに所属。国学院久我山では2年夏からベンチ入りし、3年春に甲子園出場。憧れの選手は阪神・岩崎、ソフトバンク・和田。1メートル72、74キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年5月26日のニュース