阪神・ビーズリー ミスターゼロだ!2軍戦から40回連続零封 ダル参考に磨いた変化球で打者翻弄

[ 2024年5月26日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3-0巨人 ( 2024年5月25日    甲子園 )

<神・巨>先発したビーズリー(撮影・後藤 大輝)
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 阪神・ビーズリーは、仲間たちが前夜に味わったノーヒットノーランの屈辱を6回零封で返した。テンポ良く散発3安打に抑えて、四死球もない。巨人に付け入る隙を与えなかった。

 「ノーヒットノーランは凄いけど、相手は相手。自分のことだけに集中していた」

 変化球で面白いように打者を翻弄(ほんろう)した。7個の奪三振のうち直球で決めたのは1個だけ。カットボール、スライダーがさえ渡り、岡本和には2三振と中飛で4番の仕事をさせなかった。

 「カウントが悪い場面でカットボールを投げ切れた。スライダーも、今日は良かったと思う」

 17年ドラフトでエンゼルス入りしたプロ1年目から投球を分析できる弾道測定器「トラックマン」を愛用する研究家。多くの投手データに目を通し、特にダルビッシュ(パドレス)を参考に変化球を磨き上げてきた。

 「彼は、例えばスライダーの中でも多くの種類を操る。曲がりが大きくて遅いものだったり、曲がりが小さいけど速いものだったり。そんな感じで、同じ軌道の球でもいろんな変化をつけられることが自分の理想だ」

 カウント球には小さい変化のスライダーやカットボールを使い、決め球には大きく曲がるスライダーを使って打者のスイングを誘った。25日(米国時間24日)に日米通算200勝を達成した“先生”の快挙に花を添える快投でもあった。

 今季初登板で5回無失点だった前回18日のヤクルト戦から2戦2勝で計11イニング無失点。2軍を含めれば4月12日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦での2回から40イニング連続無失点へ伸ばした。「球の調子が今日はあまり良くなかったけど、いいピッチングができた」。来日2年目の進化。“ミスターゼロ″の風格を漂わせ始めた。(松本 航亮)

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