三菱重工Eastのプロ注目・津田が復調3打点―横浜高時代の同級生ENEOS度会にもライバル心

[ 2023年3月7日 18:28 ]

スポニチ創刊75周年記念JABA東京スポニチ大会第2日 C組   三菱重工East(1勝1敗)6―4日本製鉄かずさマジック(2敗) ( 2023年3月7日    等々力 )

スポニチ大会<日本製鉄かずさマジック・三菱重工East>初回、3点適時三塁打を放つ三菱重工East・津田(撮影・木村 揚輔) 
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 この一打席に全てを懸けていた。今秋のドラフト候補に挙がる三菱重工Eastの遊撃手・津田の第1打席は3点先取してなお2死満塁の初回。追い込まれながらも見事に左中間を破る3点二塁打を放ち、ようやく塁上で笑みがこぼれた。

 「この日結果が出なかったら終わりだと、ラストチャンスだと思って臨んだ」

 今年がドラフト解禁となる高卒3年目。昨年は1番に定着し日本選手権4強入りなど結果も残してきたが、「今年に入りバッティングが全然だめだった」。不調を脱せず打順も徐々に下がり、今大会は9番。前日の初戦も無安打に終わり、ようやく出た一打を「良かった。でもほんとは上位を打たないといけない立場。ここから調子も上げていければ」と振り返った。

 近くにいる「一番のライバル」の存在も大きい。「連絡はよくするが絶対に負けたくない」と語るのが、横浜高時代の同級生で、ドラフト上位候補のENEOS度会。社会人でも同じ神奈川で切磋琢磨(せっさたくま)し、「今は全て負けているがいつかは度会を越える選手になりたい」とひそかにライバル心を燃やしている。

 目標はあくまでも今秋のドラフト指名。「この一本をきっかけにしたい。まずはチームが勝つことを考えてプレーする」。勝負の3年目、ここから巻き返す。(村井 樹)

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2023年3月7日のニュース