ソフトB・和田、開幕ローテ再浮上 斎藤学コーチ「今の感じからすると間に合っちゃうのかな」

[ 2023年3月7日 07:10 ]

ダッシュを行うソフトバンク・和田(撮影・中村 達也)
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 ベテラン左腕が再浮上した。左太腿裏の張りで調整ペースを一時落としていたソフトバンクの和田毅投手(42)が、あす8日のヤクルトとのオープン戦(ペイペイドーム)で登板することが6日、分かった。2月の宮崎キャンプ中のアクシデントで出遅れるも回復は順調。開幕ローテーション候補に再び名を連ねることになった。今季実戦初登板でどんな投球を見せるか注目が集まる。

 開幕ローテーション争いから外れていた左腕の名前が再び浮上した。この日、ペイペイドームで行われた投手練習。斎藤学投手コーチは和田の登板の予定について「水曜日に投げます。最初は2イニングからいきます」と明らかにした。8日のヤクルト戦での今季実戦初登板が決定。さらに同コーチは「開幕に無理やり合わせることはしないけど、今の感じからすると間に合っちゃうのかな。だから、排除はしない。競争の中でいい方を取ろうと思っている」と加えた。

 和田は2月の宮崎キャンプ中に左太腿裏の張りを訴えた。調整のペースを一時落としていたが、月末に2度のブルペン投球を行うまでに回復。「(左太腿は)全く気にならない。これからどんどん上がっていくだけ」と話していた。斎藤学コーチも「脚は全然、問題ない。10日間近く(練習の量を)落としたけど、逆に体の疲れとか取れて投げる方は凄くいい」と状態に太鼓判を押した。

 42歳左腕の“再エントリー”で開幕ローテーション争いはまた激しくなった。現状では大関が3月31日のロッテとの開幕戦、石川が開幕2カード目の初戦となる4月4日のオリックス戦で先発することが内定し、残されたイスは4つ。東浜、藤井、板東、有原、ガンケル、高橋礼、武田と候補は多く、和田も加わって計8人でしのぎを削ることになった。

 斎藤学コーチは「悪いことじゃない。選択肢が多くて悩ましい部分はあるけど、やっぱりいい方を開幕に」とした。候補8投手の中で東浜、藤井、板東は有力だが、藤井、板東は先発としての実績に乏しい。また新加入の有原、ガンケルは他候補と比べ調整のペースがスローという背景もある。首脳陣は今後のオープン戦で見極め、万全の態勢で開幕を迎える方針だ。

 和田はペースダウン中に縦に速く曲がるカーブを習得し、新たな武器を手にした。進化を止めないベテラン左腕が逆転で開幕ローテーション入りする可能性はまだ残っている。 (森 寛一)

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2023年3月7日のニュース