阪神・才木 “三振しない男”正尚を2打席連続三振斬り 大谷&村上からも奪い「自信になりました」

[ 2023年3月7日 05:15 ]

WBC強化試合   阪神1―8日本代表 ( 2023年3月6日    京セラD )

<神・侍>3回2死一、二塁、大谷に3点本塁打を浴びた才木(撮影・平嶋 理子)
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 もっとも輝いた一人だろう。阪神の才木は先発として4回4失点ながら、日本球界を代表する侍戦士たちを斬りまくった。クリーンアップ3選手から圧巻の計4奪三振。初回2死、3番・大谷との力勝負が最初の衝撃だ。真っすぐを4球続けた。1ボール2ストライクから最後は高めの154キロでバットに当てさせなかった。

 「全体的に真っすぐも変化球も、いい感触で投げることができました」

 2回1死からは5番・吉田をワンバウンドの132キロフォークで空振り。3回2死からは4番・村上を147キロ真っすぐで空振り三振。4回無死からは再び吉田を145キロで見逃し三振に仕留めた。

 特に吉田はオリックス在籍の昨季は全508打席で41度しか三振を喫していない。三振率・081は規定打席以上の打者ではパ・リーグ最少。21年が・057、20年が・059で3年連続でもっとも三振をしない打者だ。数字の上では10打席で一度も三振をしない吉田から2打席連続で奪ったのは自信でしかない。

 3回は2死三塁からヌートバーに先制の中前打を許し、さらに一、二塁から大谷に3ランを喫した。「大谷選手との対戦は良い経験になりました。真っすぐで空振り、ファウルを取れて通用することがわかったので自信になりました」。侍ジャパンの中軸からの4奪三振も、左膝を地面につき体勢を崩しながらもスタンドまで運ばれた屈辱も、今季先発ローテーションをめざす24歳右腕にはすべて成長の糧となる。

 ○…吉田はオリックス時代の昨季508打席に立って三振は41度だけ。三振率(三振÷打席数).081は規定打席以上の打者でリーグトップ。12球団でも宮崎(D)の.073に次ぐ2番目だった。さらに20年.059と21年.057は12球団トップを誇り、球界屈指の三振を取られない打者だった。

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2023年3月7日のニュース