東芝の新人・下山 思い出の神宮で先制&V打!「フレッシュな気持ちで臨めた」

[ 2023年3月7日 05:20 ]

JABA東京スポニチ大会第1日Aブロック   東芝4-1エイジェック ( 2023年3月6日    神宮 )

<東芝・エイジェック>3回、東芝・下山が勝ち越し適時打を放つ(撮影・村上 大輔)
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 6日に開幕し、予選リーグ8試合が行われた。前回大会優勝の東芝はエイジェックに4―1で快勝。慶大出身の新人・下山悠介内野手(22)は「5番・三塁」で出場し、先制打と決勝打を放ち白星発進に導いた。

 慶大時代に流した汗と涙が染み込む神宮。東芝のユニホームで帰還した下山にいきなりチャンスが訪れた。初回1死満塁。低めフォークに合わせて中犠飛で先制した。公式戦初打席で結果を残し「久しぶりの神宮で凄く楽しみだった。大学野球とはまた違った緊張感。フレッシュな気持ちで臨めた」と笑った。

 昨秋まで背番号10を背負い、慶大の主将として東京六大学野球でプレー。ドラフトでは無念の指名漏れを経験したが、新天地での「開幕戦」で5番に抜てきされた。1―1の3回2死一、三塁では同じくフォークを捉えて中前に決勝の適時打を運び「自分のスイングができた」。鮮烈デビューを飾ったルーキーに、平馬淳監督は「彼の実力はもっとある」と大きくうなずいた。

 母校・慶応(神奈川)は下山が主将を務めた18年夏以来の甲子園となる今春選抜に出場する。2月下旬には慶応出身の社会人野球選手たちでシュークリームを差し入れ。「OBとして刺激をもらった。お互いに頑張りたい」と言った。

 慶大3年だった21年全日本大学野球選手権では1学年上の正木(現ソフトバンク)と打線をけん引し、神宮で大学日本一に輝いた。今春キャンプで藤本監督から野手MVPに選ばれた先輩の活躍にも刺激を受け「僕も同じ舞台を目指す人間。一層頑張りたい」と指名解禁となる2年後のプロ入りを見据えた。「自分のできることを全てやり尽くして優勝したい」。大会連覇を狙う名門に頼もしい新人が加わった。(柳内 遼平)

 ◇下山 悠介(しもやま・ゆうすけ)2000年(平12)4月8日生まれ、千葉市出身の22歳。小1から野球を始め、打瀬中では千葉西シニアに所属。慶応(神奈川)では1年夏からベンチ入りし高校通算37本塁打。高校3年時に春夏連続で甲子園出場。慶大では1年春からリーグ戦に出場。50メートル走は6秒1、遠投98メートル。1メートル76、82キロ。右投げ左打ち。

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2023年3月7日のニュース