ドミニカ出身、15歳のソフトB・オスーナ ジャパニーズドリームつかむ

[ 2023年3月7日 07:10 ]

打撃練習を終えたオスーナは笑顔を浮かべる(左から2人目)
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 毎週火曜日にソフトバンクのファーム情報をお届けしている「筑後鷹」の第18回はドミニカ共和国出身で育成枠で入団した15歳のホセ・オスーナ外野手に注目した。C組の筑後キャンプの打撃練習で力強い打球を放つなど早くも片りんを見せている。来日1カ月が経過した今、“15歳でYOUは何しに日本へ?”や心境を聞いた。

 背番号173は全選手で一番大きいが、その背中には大きな夢が詰まっている。初めての日本での筑後春季キャンプを完走したオスーナは「大きなケガもすることなく、1カ月過ごすことができて良かった」と、ほっとした表情を浮かべた。

 11歳でドミニカの世代別の代表に選ばれた右の大砲。来日の理由について「日本に来たらよりよい練習ができて、いい指導が受けられて、いい選手になってお金も稼げると思った」と正直にジャパニーズドリームをつかむためだと語る。

 2007年3月生まれのオスーナは日本でいえば高校1年にあたる世代だけに、練習の強度はC組の本隊から少し落としたものだったが、打撃練習では快音が多く聞かれた。キャンプ期間中は数多くのコーチ陣からアドバイスをもらったといい「バッティングだったりランニング、走塁の技術を上げることができました」と手応え。守備面では城所3軍打撃兼外野守備走塁コーチ、高波4軍外野守備走塁コーチから手取り足取りの指導を受けて「少しずつレベルアップできているなと思っています」とうなずいた。

 練習を見守る大道3軍打撃コーチは「手にマメができたのが人生で初めてと言っていた」と明かし、打撃について「コンタクト能力が高い。飛ばす力は高校1年じゃ、なかなかいない。非凡なものがある」と将来性を感じている。「無理させないように。ケガさせないように。宝なのでね」と大事に育てていくつもりだ。

 オスーナは日本人選手とも積極的にコミュニケーションを取る。「チームメートともいい関係を築けていると思います。みんなが凄く良くしてくれるのでいいなと思います」と感謝する。日本での食事も楽しみで、「ソーセージを切ったのが入っているクリームパスタが一番好きです。マヨネーズとケチャップで味付けされている野菜の肉巻きも好きです」と15歳らしい表情ものぞかせた。

 入団会見では王貞治球団会長が残した歴代最多の通算868本塁打の更新を将来的な目標に掲げた。その第一歩となる1年目。「今年は(1軍~4軍関係なく)打率2割8分でホームランは8本から10本打てるようにと思っているので。その数字を実現できるようにこれからも頑張っていけたらと思います」と力を込めた。 
(杉浦 友樹)

 ◇ホセ・オスーナ 2007年3月27日生まれ、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身の15歳。7歳で野球を始め、11歳で同国世代別代表としてコロンビア、ブラジル、パナマなどでの大会で3本塁打、打率・380をマーク。13歳まで投手経験もある。20年のナ・リーグ本塁打&打点2冠のブレーブス・オズナはいとこ。1メートル85、82キロ。右投げ右打ち。

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2023年3月7日のニュース