巨人 若手が真剣に聞き入る高橋臨時コーチの「尚成塾」 「中途半端な奴は…」豊富な経験談を伝授

[ 2022年8月18日 07:30 ]

ファーム施設で、若手投手に経験を伝える巨人高橋尚成臨時投手コーチ(撮影・花里 雄太)
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 日米通算93勝の実績を誇る高橋尚成氏(47)が、古巣・巨人の臨時投手コーチを務めている。川崎市のファーム施設内では、たびたび「尚成塾」を開講。若手投手らはノートとペンを持ち、レジェンド左腕の話に聞き入っている。

 現役時代に宴会部長と呼ばれたように話術も健在。「今やっていることは、必ず将来のためになると思って行動しないといけない。そうすれば、練習の取り組みも変わってくるから」と熱弁をふるったかと思えば「今はユーチューブで(現役時代の)俺の自慢の投球が見れるからな」。「………」。「今、笑うとこやぞ!」と言った具合にユーモアを交えつつ、豊富な経験談を伝授している。

 そんな尚成コーチが「緊張している時は、どうすればいいですか」という質問を受けた際に、ある大物アーティストから授かった金言を明かした。現役時代に「お前みたいに中途半端な奴は“相手の家族を地獄に落とす”ぐらいの気持ちで投げろ!」とハッパを掛けられたという。

 その大物アーティストは、TUBEの前田亘輝(57)。尚成コーチは「さすがに俺はいい奴だから、そこまでできなかったけど…」と冗談めかした上で「それぐらい極端な気持ちでいかないと、中途半端な奴は足をすくわれる」と、野球界の厳しさを伝えた。

 その他にも、ピンチとの向き合い方、メジャー時代に見たイチローの一挙手一投足など、日米6球団を渡り歩いた経験談を惜しげもなく披露していた。残念ながら臨時コーチの任期は20日までだが、この先も豊富な知識、経験を次世代に伝えていってほしいと感じた。(記者コラム・花里 雄太)

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