創志学園前監督の長沢宏行氏 今秋から兵庫県立篠山産の監督就任へ「人づくりに励みたい」

[ 2022年8月18日 04:00 ]

創志学園・長沢監督
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 今夏の甲子園大会を最後に創志学園(岡山)監督を退いた長沢宏行氏(69)が兵庫県丹波篠山市の県立篠山産の監督に就任することが17日、わかった。就任は10月の予定。

 長沢氏は「私学の誘いもあったが、公立で一からやってみたい。勝つだけではなく人づくりに励みたい。甲子園は年々、私学優位が進んでいるが、公立でもやれるということを示したい」と話した。

 丹波篠山市は父の出身地。先祖は室町時代から記録があるという。全国の女子中学生らを対象に自身の名を冠した「長沢ソフトボールキャンプ」を開催するなど交流があった。同市は特別職「スポーツ振興官」として採用を見込み、議会の議決を得て正式に着任する。契約期間は2026年3月まで。スポーツ振興全般に取り組む。

 篠山産は49年創部。甲子園出場はなく県16強が最高。今夏は兵庫大会3回戦で優勝した社に敗れた。

 兵庫県では今春、前履正社監督の岡田龍生氏が東洋大姫路監督に、今夏、元横浜監督・平田徹氏が村野工監督に就任。今秋の長沢監督誕生で、名将同士の争いも注目される。

 ◇長沢 宏行(ながさわ・ひろゆき)1953(昭和28)年4月26日生まれ。市西宮高で主将。日体大ソフトボール部でインカレ優勝。アトランタ五輪ソフトボール日本代表ヘッドコーチから夙川学院女子ソフトボール部監督で高校総体優勝8度。神村学園(鹿児島)監督で05年選抜準優勝。環太平洋大(岡山)から創志学園監督として創部1年で11年選抜に導くなど春夏6度、甲子園出場。西純矢(阪神)ら多くの教え子がプロ入りしている。

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