阪神・輝、左打者史上初の新人から2年連続球宴弾へ気合「打ちます、ホームランとタイムリー」

[ 2022年7月26日 05:15 ]

阪神・佐藤輝

 「マイナビオールスターゲーム2022」(26日・ペイペイドーム、27日・坊っちゃんスタジアム)に出場する阪神・佐藤輝明内野手(23)がスポーツ5紙の共同インタビューに応じ、本塁打を放った昨年以上の活躍を誓った。新人だった昨年は第2戦で左越え本塁打。田淵幸一、清原和博に続く球宴史上3人目で、左打者では同史上初となる新人から2年連続のアーチを狙う。また、対戦実現の暁には、今季交流戦で3打数無安打に封じられた佐々木朗を打ち砕く決意も示した。

 夢舞台を目の前にして、佐藤輝の士気は十二分に高まっていた。昨年、仙台での第2戦でオリックス・宮城から左翼席へ放ったアーチが記憶に新しい。あの衝撃から丸1年。今年もファンの度肝を抜くべく、猛虎の和製大砲は不敵に笑った。

 「(目標は)ホームランを打ちます。(去年からの上積みを問われて)じゃあ、ホームランとタイムリー。そんな感じで(笑い)」

 新人から2年連続での本塁打なら、田淵、清原に続く球宴史上3人目。そして左打者では同史上初。猛虎の主砲が偉業に挑む。特に第1戦の舞台・ペイペイドームではオープン戦を含む通算8試合で3本塁打と好相性で、アーチの予感を漂わせる。加えて、「完全試合男」への雪辱も、今回の目標の一つだ。

 「佐々木朗希投手にリベンジを果たせるように頑張ります」

 佐々木朗には今季交流戦で3打数無安打、2三振と完敗を喫した。右腕は第2戦に先発予定。もちろん対戦実現の暁には160キロ超の剛速球をスタンドまではじき返す算段で、佐々木朗撃ちによる2年連続球宴弾となれば言うことなしだ。

 心待ちにするのはプレーだけではない。昨年は柳田、吉田正ら他球団の主砲とコミュニケーションを取り、学びの場にもした。「良い機会なので、いろんな人と話すことができれば。何か(後半戦への)ヒントになれば」。今年もさまざまな選手との交流に意欲を示すが、1学年下のヤクルト・村上もその一人だ。

 「やっぱり勝負強いなというのはすごく思いますし、本当に今、日本で一番の打者だと思います」。本塁打、打点の2冠を独走するツバメ軍団主砲との“4番トーク”では「反対方向にもしっかり放り込む数が多いし、そういうのも聞けるチャンスがあったら聞いてみたい」と胸を躍らせる。

 「オールスターを楽しみにしてくれるファンの方々もたくさんいると思う。良いプレーを見せてテレビ越しに楽しんでもらいたい」

 新型コロナの感染拡大により、出場選手も予定から大幅に変わったが、佐藤輝の使命は変わらない。豪快なフルスイングでファンを魅了し、球史に新たな1ページを書き加える。 (阪井 日向)

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2022年7月26日のニュース