日本ハム・清宮が劇的なサヨナラ弾 パ・リーグを勝利に導く パでは48年ぶり2人目の劇弾

[ 2022年7月26日 21:47 ]

マイナビオールスターゲーム2022第1戦   全パ3─2全セ ( 2022年7月26日    ペイペイD )

<全パ・全セ>9回、サヨナラソロを放つ清宮(撮影・河野 光希)
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 プロ野球のスター選手が集う「マイナビオールスターゲーム2022」は26日、福岡ペイペイドームで第1戦が行われ、全パの「プラスワン投票」で最後に滑り込み、初出場を果たした清宮幸太郎内野手(23=日本ハム)が同点で迎えた9回に劇的なサヨナラ本塁打を放ち、3─2で勝利した。球宴でのサヨナラ弾は1986年第3戦の吉村禎章(巨人)以来36年ぶり7人目。パ・リーグでは74年第1戦の高井保弘(阪急)以来48年ぶり2人目の快挙となった。

 2―2で迎えた9回2死走者なしの場面だった。全セの6番手右腕・森下(広島)に2ストライク1ボールと追い込まれながら、5球目の低め154キロ直球を左中間スタンドへ豪快に叩き込んだ。7回から左翼の守備に入り、7回の第1打席は湯浅(阪神)から四球で出塁。打率10割のオマケも付いて文句なしの最優秀選手賞(MVP)に選出され、賞金300万円を獲得した。試合前のホームランダービーでは柳田(ソフトバンク)の指名を受けて打撃投手を務め、決勝進出に貢献。文句なしの一日となった。

 複数球団でのコロナ禍やケガにより12人が出場を辞退し、セ・リーグ12選手、パ・リーグ13選手を含む29人が初出場というフレッシュなメンバー構成。1イニングごとにどんどん投手を交代してくる“マシンガン継投”の全パに対し、全セは初回、相手先発左腕・大関(ソフトバンク)から機動力を生かして先制点をもぎ取った。1番・塩見(ヤクルト)が左前打で出塁するとすかさず二盗に成功し、2番・近本(阪神)も一塁内野安打を放つとこちらも二盗に成功して無死二、三塁のチャンス。3番・牧(DeNA)の左犠飛で塩見が先制のホームを踏んだ。2回には6番・ビシエド(中日)が全パ2番手右腕・山岡(オリックス)の代わりバナとなった初球の148キロ低め直球を右翼スタンドへ。2回で2点のリードを奪った。

 だが、全パはその裏、主砲・山川(西武)が全セ先発右腕・青柳(阪神)が投げた真ん中付近のツーシームを左翼スタンド中段に運んで1点差。6回には全セ4番手右腕・伊勢(DeNA)から2四死球と山川の安打で2死満塁とし、宗(オリックス)が球宴初安打となる中前適時打を放って2―2の同点とした。その後はお互いに小刻みな継投で無得点に抑えたが、最後は清宮の劇的弾で決着がついた。これで通算成績は全パの87勝80敗11分けとなっている。

 第2戦は愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムに舞台を移し、午後6時半に試合開始。なお、予告先発投手は全セが床田(広島)、全パが佐々木朗(ロッテ)と発表されている。

 ▼清宮 いや~入るとは思わなかったんで本当に自分が一番ビックリしてます。ホームランを狙ってました。でも、森下さんがずっと真っ直ぐを投げていただいたので、それにしっかりフルスイングで応えることが出来たかなと思います。(今日は)打撃投手が一番緊張しました。まだ明日も残ってるんでしっかり投げます。

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