中越のエース小幡 206球の熱投実らず 帝京長岡に延長12回の末、0―1で敗れる

[ 2022年7月26日 14:16 ]

第104回全国高校野球選手権新潟大会準決勝   帝京長岡1―0中越 ( 2022年7月26日    ハードオフ新潟 )

206球の力投実らず敗れた中越・小幡は敗戦の瞬間、天を仰ぐ
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 0―1の延長12回2死一塁。敗戦の瞬間を一塁走者として迎えたエース小幡拳四郎(3年)は、ベース付近でヘルメットを脱ぐと思わず天を仰いだ。12回を1人で投げ抜き、投球数は実に206球。「最後まで自分で投げきるつもりでいたので降りようとは思わなかったです」と試合後は淡々と振り返った。

 プロ注目の最速147キロ右腕、帝京長岡の茨木秀俊(3年)に一歩も譲らぬ投球だった。再三、走者は出しながらも得点は与えない。8回以降は安打を許さず、打線の援護を待った。しかし0―0の延長12回。2四球などで1死一、三塁とされた。ここで帝京長岡が二盗。ベースカバーに入った中越の遊撃、吉井愛斗主将(3年)が走者の茨木秀俊(3年)にタッチした際、ボールが中堅方向にこぼれ、その間に三走が生還する不運な失点を喫した。

 試合後に本塁付近で整列した小幡は、相手エース茨木と言葉をかわし、健闘をたたえ合っていた。 

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2022年7月26日のニュース