広島・西川、逆転Vドラマの“主人公”に 最短8月上旬1軍復帰で秋山と強力タッグ形成

[ 2022年7月26日 04:45 ]

広島・西川
Photo By スポニチ

 広島・西川龍馬外野手(27)が一日でも早く再昇格し、奇跡の逆転優勝の原動力になることを誓った。下半身のコンディション不良で6月5日に出場選手登録を抹消されて以降、初めて心境を吐露。新加入した秋山とともに強力打線を形成する役割が期待される中、早ければ今月29日のウエスタン・リーグ阪神戦(倉敷)で実戦復帰する可能性がある。

 6月上旬に離脱し、実戦復帰できないまま前半戦が終了した。余った時間で西川が思い描くのは、再昇格後の青写真。秋山が吹かせている新たな風の勢いを強められれば、奇跡は起きるとみている。

 「ヤクルトと11ゲーム差ありますけど、個人的には“ワンチャン”あると思っている。一日でも早く1軍に上がって、その戦力になれるようにしたい」

 開幕から全試合に出場していた6月2日の日本ハム戦で、下半身のコンディション不良を訴えて途中交代。翌3日から2試合連続で出場機会がなく、5日に登録を抹消された。決して当初から軽症とは言えなかった状況でも1軍に同行し、出場の可能性を模索した2日間に意地が見える。

 「もちろん早く戻るつもりでやっていたが無理だった」と、現在もリハビリ組となる3軍調整が続いている。抹消後もティー打撃は継続し、7月中旬からマシン打撃を再開。ただし、新型コロナの集団感染によって今月16~21日の6日間はチーム活動が停止となり、「プランが変わってしまった」と最終調整の見直しを強いられた。

 その状況を踏まえ、佐々岡監督は「月末の試合に出られればいいかなという感じだけど、そこまで進むかどうか。体の状況を見てからの判断になる」と言及した。陽性者が復帰し、2軍戦が通常通りに開催される場合は、29日からのウエスタン・リーグ阪神3連戦(倉敷、丸亀)で実戦復帰する可能性がある。

 佐々岡監督が「相当痛かった」と振り返る西川不在の中、前半戦は勝率5割、阪神と同率でのリーグ2位と何とか踏ん張った。後半戦は西川と秋山がそろえば、打線の厚みは一気に増す。「(西川)龍馬が帰ってくれば、アキ(秋山)を1番か3番といろんな選択肢が生まれる」。指揮官も西川の復帰から空気が変わるとみている。

 1軍復帰は最短で8月上旬。西川は「まずは、しっかりと結果を残して(1軍に)上がれるようにしたい」と慎重に意気込んだ。もし、奇跡のドラマが起きるとすれば、その主人公は西川に違いない。(河合 洋介)

続きを表示

2022年7月26日のニュース