県内屈指の公立進学校・長田、ID野球で67年ぶり4強 松田「エースのプライド」で142球完投

[ 2022年7月26日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権兵庫大会準々決勝   長田4―2神戸学院大付 ( 2022年7月25日    ほっと神戸 )

<神戸学院大付・長田>完投で4強へ導いた長田・松田(撮影・那須 日向子)
Photo By スポニチ

 県内屈指の公立進学校・長田が、「考えながら野球」で1955年以来67年ぶりの4強に駒を進めた。

 16年春に21世紀枠で選抜に出場した実力校でもある。その原動力は自主性。永井伸哉監督も「選手の自主的な感性に任せている」と目を細める。選手個々が考え、行動することができるのが最大の強み。エース右腕・松田宰(3年)が、その代表的な一人。たとえば今年に入ってから独断でフォームに変更を加え、「カーブが速くなった」とうなずく。

 この日は142球で完投。7回に2点差に迫られるも、冷静な状況判断で動じることなく後続を断った。だから継投を検討した指揮官も「(松田が最後まで)行きたい目をしていた」と託した。期待に応えたエースは「エースのプライドを持てたのは成長」と胸を張った。初の夏の聖地まで、あと2勝だ。(那須 日向子)

続きを表示

2022年7月26日のニュース