エンゼルス・ネビン監督代行初勝利 勝率5割以上なら来季も…?逆襲&続投懸けた戦いが始まった

[ 2022年6月11日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス5―2レッドソックス ( 2022年6月9日    アナハイム )

<エンゼルス・レッドソックス>ネビン監督代行(右)と握手を交わす大谷(撮影・篠原岳夫)
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 ウイニングボールは、エンゼルス・大谷からフィル・ネビン監督代行の手に渡った。「翔平がくれた。私のものだってね」。マドン前監督の解任を受け、これが3試合目。大谷も「僕の4勝目よりももちろん、監督としての1勝目の方が価値がある。おめでとうございますということです」と記念の1勝を喜んだ。

 パドレス時代の01年には球宴にも出場したかつてのスター選手。しかし、指導者としては09年に独立リーグからキャリアをスタートし、メジャーの監督を務めるまでに14年かかった。三塁ベースコーチとしてエ軍に加わったのは今季からだが、「二刀流・大谷」への信頼は前監督と変わらない。「翔平は素晴らしい。彼は試合の後半になると賢くなる。投球から対処法を見つけていく」。7回までマウンドを託し、降板後も打席に立たせた。

 現在の肩書は「interim manager(監督代行)」。米メディアの間では早くも来季の監督候補として複数の名前が挙がる。その一人が、今季からエ軍の育成コーチに就任したトレイ・ヒルマン氏(元日本ハム監督)。ただ、ネビン監督代行はアナハイムがあるオレンジ郡出身初の指揮官ということもあり「仮にプレーオフを逃しても、勝率5割以上を残せば続投するのではないか」との見方もある。

 「この2週間は誰にとってもつらいものだった。これで選手たちが元気になってくれたらうれしい」と安堵(あんど)の表情を浮かべた51歳の指揮官。来月にはオリオールズに在籍する息子タイラーとの父子対決も控える。シーズンは100試合以上を残しており、巻き返しは可能。代行監督にとっては、来季の「監督」を懸けた戦いにもなる。

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2022年6月11日のニュース