エンゼルス・大谷、チームメートとの絆深めた焼き肉のおもてなし

[ 2022年6月11日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス5―2レッドソックス ( 2022年6月9日    アナハイム )

<エンゼルス・レッドソックス>試合後、スタンドに軽く手を振る大谷(撮影・篠原岳夫)
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 14連敗が始まる1週間前だった。遠征先からアナハイムに戻ってきた5月19日のオフ。エンゼルス・大谷は水原一平通訳に加え、先発左腕サンドバル、外野手マーシュの年下コンビを連れて、焼き肉店で久々の外食を楽しんだ。

 2人にとって初めての日本式の焼き肉。大谷と水原通訳が全てのメニューを注文して、「おもてなし」した。ユッケ、タン、リブキャップ(リブロース上部の希少部位)などに挑戦したサンドバルは「本当に最高だった」と振り返り、マーシュも「全てが初めての経験で楽しかった。ボンディング・エクスペリエンス(絆を深める経験)だった」と感激の表情を浮かべた。

 大谷は今や、名実ともにメジャーの顔。米国では今や敵味方関係なく温かく活躍を見守りたいと願う希有(けう)な存在になりつつある。サンドバルが「大騒ぎになると思ったけど、一つのグループがグータッチを求めたくらい。他のお客さんが声をかけようとしなかったことに感心した」と話せば、マーシュは「僕が彼のボディーガードにならないといけないと心配していたけど平和だった」と笑っていた。

 18年にエンゼルスに入団し、チームではトラウトに次ぐ古株となった。マーシュが「彼はグレートリーダー」と話すように、プレーだけでなく、言動でもチームを引っ張る存在。信頼する仲間たちとともに苦難の14連敗を乗り越えた。(MLB担当・杉浦大介通信員)

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