ヤクルト“史上初”交流戦完全V!高津監督ガッツ!村上18号2ラン&19号逆転満塁弾で4年ぶり2度目

[ 2022年6月11日 17:17 ]

交流戦   ヤクルト7―4ソフトバンク ( 2022年6月11日    ペイペイD )

<ソ・ヤ>6回、満塁本塁打を放った村上(右)は雄叫びを上げる(撮影・岡田 丈靖)          
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 ヤクルトが11日、ソフトバンクに逆転で連勝しナイターの阪神戦の結果を待たず2018年以来4年ぶり2度目の交流戦優勝を決めた。「4番・三塁」で先発出場した村上宗隆内野手(22)が3点を追う1―4の5回には2戦連発となる18号2ラン、6回には2打席連発となる逆転19号グランドスラムを叩き込むなど6打点の活躍でセ・リーグでは巨人に次いで2チーム目となる交流戦複数優勝に導いた。また、この日の勝利で交流戦全カード勝ち越しも決め、18試合制となった15年以降では初の完全Vとなった。交流戦史上でも09、11年のソフトバンクに次ぐ2球団目、3度目でセ・リーグ初の快挙。

 試合終了の瞬間、ベンチでガッツポーズを見せた高津監督は優勝監督インタビューで「パ・リーグを意識して戦ってきた中、全カード勝ち越しで優勝を決められて凄くうれしいです」と笑顔。交流戦完全優勝とともに、シーズンでは9カード連続で勝ち越しを決め球団記録を更新した。

 先発のスアレスが5回途中4失点しても決して諦めない。今季を象徴するような粘りを若き主砲が体現した。前日に7戦ぶり13号を放った5回先頭の山田が左前打で出塁。続いて打席に立った村上は相手先発・大関の初球真ん中高めストレートをやや振り遅れ気味ながらフルスイング。打球はテラス席に飛び込んだ。前日に続く逆方向への一発。巨人・岡本和を抜き去る2戦連発18号2ランに「前の打席の修正がしっかりできて打つことができました。九州の空気はやっぱりおいしいです」と前日のコメントを引用して振り返った。

 「空気がおいしい」。地元九州で村上が止まらない。自身の18号2ランで1点差に詰め寄った次の回。6回2死満塁で打席に入った村上は相手3番手・嘉弥真の7球目130キロのスライダーを完璧に捉えると打球は右翼テラス席に吸い込まれた。「コンパクトに打つことができました」。交流戦優勝を大きく手繰り寄せる逆転19号満塁弾。2打席連発6打点の主砲は悠然とダイヤモンドを1周した後にベース上で歓喜の雄叫びを上げた。村上の満塁弾は5月6、7日の巨人戦で2試合連発して以来今季3本目で球団シーズン新記録となった。

 先発スアレスが4回2/3を4失点で降板。5回途中に2番手・梅野がマウンドに上がった投手陣は打線の勢いを力に3番手コール、4番手・今野、守護神マクガフと盤石の無失点リレーで締め4年ぶり2度目の優勝を決めた。
【過去の交流戦優勝(勝率1位)チームと回数】

1位 ソフトバンク 8回
(2008、09,11、13、15、16、17、19年)
2位 ロッテ    2回(05、06年)
   巨人       (12、14年)
   オリックス    (10、21年)
   ヤクルト     (18、22年)
6位 日本ハム   1回(07年)
※2020年は新型コロナウイルスの影響で中止。

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