フィリーズが8連勝で5割復帰、監督交代からは7連勝

[ 2022年6月11日 12:46 ]

本塁打を放ち喜び合うシュワーバーとホスキンス(右上)(AP)
Photo By AP

 フィラデルフィア・フィリーズがシチズンズバンクパークでダイヤモンドバックスと対戦、2回までにホスキンス、シュワーバーの本塁打などで6-0とし、終盤1点差に詰め寄られたが、7-5と逃げ切った。8連勝で勝率を5割に戻している。ロブ・トンプソン暫定監督は「今のうちはエネルギーに満ちている。各打者の打撃のアプローチも良い」と満足そうに語った。

 MLB4位の2億3300万ドル(約313億円)の給料総額ながら、22勝29敗の不成績。6月3日、デーブ・ドンブロースキーGMはジョー・ジラルディ監督を解雇、エンゼルスとのシリーズ第1戦の朝だった。「このチームはまだチャンスがある。われわれはより良い野球をする必要がある。新しい声が必要だった」。決断は正しかった。

 エンゼルスに3連勝、ナ・リーグ中地区首位のブルワーズにも敵地で3連勝。そして本拠地に戻ってダイヤモンドバックスに快勝。主砲ハーパーはMLB公式サイトに「良い野球ができている。勝つのは楽しいし、街にとってもチームにとっても嬉しい状態。この調子で勝ち続けたい」と話している。

 転機はエンゼルスとの3連戦の3試合目だった。そのシリーズ、連日大勢のファンが本拠地球場に詰めかけたが、ハーパーは、地元出身のトラウトと二刀流大谷が来ているからだと思っていた。だが3試合目、ハーパーが8回に同点満塁本塁打、9回にストットがサヨナラ本塁打を放つと、3万5千人の大観衆が熱狂、スタンドから長く感じなかった大きなエネルギーを受け取れた。

 「バンク(シチズンズバンクパーク)のあんな状態を見るのは楽しい。これからも勝ち続けないと。そうすればファンは球場に足を運んでくれる」。この日は3万7千人がスタンドを埋めている。しばらく負け越しチームとのシリーズが続く。貯金を積み立てるチャンスだ。

続きを表示

2022年6月11日のニュース