日本ハム・谷内 プロ10年目で初サヨナラ打「抜けてくれと思いながら走った。最高です」

[ 2022年6月11日 06:00 ]

交流戦   日本ハム2―1中日 ( 2022年6月10日    札幌D )

<日・中>11回、サヨナラ二塁打を放ち浅間と抱き合う谷内(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムの谷内がプロ10年目で初のサヨナラ打を放った。人気ゲーム「ドラゴンクエストウオーク」とのコラボ試合。勝利後に荘厳なテーマ曲が流れる中、ナインから祝福されたヒーローは「とても感動した。最高です」と声を弾ませた。

 1―1の延長11回2死二塁、右腕・ロドリゲスに対し「真っすぐに負けないように」と154キロ直球を一閃(いっせん)。前進守備の中堅・岡林の頭上を破る一撃必殺に手応えは十分だったが「(追い方を見て)“あれ、捕るんじゃね?”と思った。抜けてくれと思いながら走った」と安どの様子だった。

 昨季は主に守備固めで自己最多の106試合に出場した内野守備の職人。新庄監督が指揮を執る今季は1番やDHで先発起用されるなど、打撃でも期待が大きい。実際にこの一打で今季の得点圏打率は5打数4安打の・800。新庄監督は「日々努力して、常にいつでもいける姿勢を見せてくれている。打撃練習を見ていたらやってくれそうだなと思っていた」と準備を怠らない姿勢を評価した。

 指揮官はメンバー表交換で黒目がぐるぐる回る眼鏡をかけて登場したが、試合ではガチ采配。4回は清宮にプロ5年目で初となる犠打を命じた。「本塁打を打った以上くらいに喜んでいた」と笑った指揮官だが「しっかり送って打率も稼げればいいチームになる」と真剣な表情だった。

 今季3度目のサヨナラ勝利で、負ければ今季ワーストを更新する借金15となる危機を回避。「これをきっかけにレギュラーを獲りにいってほしい」とエールを送る指揮官のお眼鏡にかなう活躍を見せた谷内は「使われ方がメッセージだと思って今後も応えたい」と話す。定評のある守備力に加え、経験値を積んで攻撃力も上げている31歳が、まだまだレベルを上げていく。(東尾 洋樹)

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