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大谷100マイル超え連発9勝&最多117球!ルース以来103年ぶり“離れ業”10勝&2桁本塁打に王手

[ 2021年9月5日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス3ー2レンジャーズ ( 2021年9月3日    アナハイム )

<エンゼルス・レンジャーズ>7回2死一、二塁、カイナーファレファを一ゴロに打ち取る大谷(撮影・沢田 明徳)
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 伝説の記録に、いよいよ王手をかけた。エンゼルスの大谷翔平投手(27)は3日(日本時間4日)、レンジャーズ戦に「2番・投手」で出場。渡米後最多の117球を投げて7回7安打2失点、8奪三振で9勝目を挙げた。100マイル(約161キロ)超えを連発する力投で、メジャー自己最長を更新する8連勝。1918年のベーブ・ルース以来103年ぶりとなる「2桁本塁打&2桁勝利」へ、あと1勝に迫った。

 マウンド上の大谷に本拠地のスタンドから「MVPコール」が飛んだ。3―2で迎えた7回2死一、二塁のピンチ。打席では連日のように起こるが、「投手・大谷」に向けられたのは初めてだった。
 マット・ワイズ投手コーチと水原通訳がマウンドへ。この時点で過去最多を上回る113球だった。「正直、あそこで代えられてもおかしくない。そこを任せてくれた。期待に応えたいと思って投げた」と大谷。ジョー・マドン監督は「本当に安心して見ていられたから長い回を投げてもらった」と、今季わずか1敗の右腕が託され、奮い立った。

 最後は3球連続で99マイル(約159キロ)。カイナーファレファを一ゴロに仕留めた。117球の熱投。「自分自身の自信にもなる。最後に打たれて終わるか抑えて終わるか(で違う)。100球超えた後に(首脳陣も)使いやすくなる」と表情を緩めた。

 8月28日のパドレス戦で右手首付近に投球を受けた影響で、中8日の登板。この日もアクシデントが襲った。初回。ローの速度102・3マイル(約165キロ)の火の出るような打球が右手の指先と肩に当たり、顔をしかめながらも投げ抜いた。自身8連勝。ホームでは今季6勝無敗だ。

 4回には100マイル超えを連発。2死一、三塁からタベラスの2球目に、この日最速の100・5マイル(約162キロ)をマークした。データ解析システム「スタットキャスト」による記録では、4月4日のホワイトソックス戦での今季初登板以来となる大台超え。疲労が蓄積するシーズン終盤にマークしたことにも進化を感じさせ「余力はありましたね」と冷静に話した。

 防御率などの指標を重視しているものの、2桁勝利に到達するのとしないのでは「大きな違い」と意識する。今季は残り4登板の見込み。あと1つの白星で、二刀流の偉大な歴史を掘り起こす。(笹田 幸嗣通信員)

 《試合後半に強い8連勝 被打率大幅に低下》大谷が8連勝中に際立っているのは試合後半での強さだ。今季初登板から1敗するまでの7試合では1~4回の被打率が.121で5回以降は.258。一方、8連勝中の13試合は1~4回が被打率.239なのに対し、5回以降は.173。勝負どころで踏ん張り勝利につなげている。この日も4回までに6安打され、5回以降は単打1本だった。
 
 大リーグでのシーズン8連勝は日本投手最長タイ。他に99年ヤンキースの伊良部秀輝、02~03年ドジャースの野茂英雄、08年レッドソックスの松坂大輔がマーク。大谷は日本ハム時代の16年に9連勝を記録した。

 ▼レンジャーズのクリス・ウッドワード監督(大谷に今季3敗目)必要な時に力を入れてくる。落ち着き、狙い通りの球を投げるし、素晴らしいものを持っている。

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