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西武・栗山の誕生日にまつわる苦い思い出 偉業達成は単なる通過点

[ 2021年9月5日 08:30 ]

<楽・西>通算2000本安打を達成してボードを掲げる栗山(撮影・白鳥 佳樹)
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 誕生日が同じ有名人を見つけると、どこか親近感がわく。子供の頃には誰もが友人たちと「俺、○○と同じ誕生日~!」と言って自慢しあった経験があるのではないか。

 記者の地元の静岡で9月3日生まれの同級生が2人いる。その2人が小学生時代に何度もアピールしてきたのは「ドラえもんと同じ誕生日」であること。正直、うらやましかった。小学生にとって、ドラえもんは崇拝に値する存在。毎週放送されるアニメで、四次元ポケットから繰り出される道具に驚かされ、何度も「ドラえもんがいてくれたら…」と思った。ちなみに記者は5月8日生まれで、地元の大スター、ちびまる子ちゃん(さくらももこ)と同じ誕生日。何とかドラえもんに対抗していた。

 9月3日にまつわる苦い思い出は2015年。記者は当時の西武プリンスドームで行われた西武―ソフトバンク戦を取材していた。試合前に西武・栗山と雑談。ドラえもんの誕生日であることを伝えると「え!マジっすか?」と、妙に食いついてきた。「え?そんなに?」と内心では思ったが、その後に「どの道具が欲しいか?」など定番の話題で大盛り上がり。取材を終えてその場を立ち去ろうとした際、栗山がニヤリと笑って言った。「ちなみに、俺、きょうが誕生日です」。そうだった。失念していた。だから食いつきが良かったのか…。平身低頭で謝罪。記者の心に「9月3日はドラえもんと栗山の誕生日」と深く刻まれた。

 栗山が38歳の誕生日の翌日だった4日の楽天戦の9回に左前打を放ち、通算2000安打を達成した。記者は06、07年に西武を担当。その2年間はレギュラー定着を目指して必死に汗を流し、リーグ最多の167安打を放った08年のブレークにつなげた。純粋に白球を追う野球少年のような目の輝きは、当時も今も変わらない。これからもチームを勝利に導く安打を積み重ねていくのだろう。(記者コラム・山田忠範)

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