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もう、8月の阪神・大山じゃない! 再奪首に導いた3年連続のサヨナラ弾 地道な努力で上昇気配

[ 2021年9月5日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4-3巨人 ( 2021年9月4日    甲子園 )

<神・巨(17)> 9回、サヨナラ打の大山(右)は佐藤輝とタッチをかわす(撮影・大森 寛明)
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 首位奪回弾だ――。阪神・大山悠輔内野手(26)が4日の巨人戦で1点を追う9回無死一塁で左翼席に15号サヨナラ2ランをたたき込んだ。巨人戦での逆転サヨナラ弾は88年の田尾安志以来、33年ぶり。本塁打による逆転、逆転の首位攻防第2ラウンドを劇的な逆転弾で締め宿敵に連勝。8月28日以来の首位に返り咲いた。

 打った瞬間、右手を突き上げた。同時に1万8024人の観衆が大歓声で応える。ベンチ前では矢野監督も一塁スタンドに向かって何度もガッツポーズ。大山がやってくれた。笑顔でダイヤモンドを回り、ホームベース付近に駆け寄ってきたナインにもみくちゃにされ、歓喜のウオーターシャワーを全身で浴びた。

 「死ぬ気で打ちにいきました。結果がホームランになったというのもうれしいですが、その一打で勝ったというのが一番うれしい」

 首位奪回をかけた第2ラウンド。昨季本塁打王を争った巨人の4番岡本和の2ランで再逆転を許していただけに、元4番として打たないわけにはいかなかった。2―3の9回無死一塁。1ボールから守護神ビエイラの156キロ内角直球を完璧に捉えた一撃は高々と舞い上がり左翼席に飛び込んだ。2ラン返し――。逆転サヨナラが付く最高の結果だった。4月6日の対戦でも156キロ直球を中前打しており、今回が2度目。直球に狙いを定め一振りで仕留めた。

 「なんでもかんでも振ればいいというわけでもないのですが、積極的に振ることは決めていた。その中で一発で仕留められたというところが良かったし、いい感触でした」

 5月上旬に背中の張りで一時離脱。チームに迷惑をかけた分、「勝利に貢献できるように全力でプレーしたい」と主将、主砲として責任感を持ち、戦いに挑む。五輪中断期間中には昨年末に近本らとの合同自主トレにも同行していた仲林久善トレーナーにケガ予防の治療を施してもらうなど身体的には万全の状態で後半戦に入った。8月こそ打率・196と苦しんだが、早出特打など地道な努力も続け、直近3試合はすべてお立ち台にあがるなど同・545。矢野監督も「悔しい思いをした悠輔が打ってくれるのはうれしい。残り勝っていくためにも、全員で勝つというのが僕たちの野球。その中で悠輔が帰ってきてくれると、頼もしくなります」と目を細めた。

 8回1死満塁で4番のマルテが併殺に倒れ無得点。最後にすべてを救った。「本当に大事な1試合というのは分かっていたので、勝つことができて良かった。明日はゼロから始まる。油断も隙もないようにやっていきたい」。力で奪い返した首位の座。もう絶対に譲らない。(長谷川 凡記)

 ○…大山(神)が逆転サヨナラ2ラン。サヨナラ弾は19年8月10日広島戦、20年11月4日ヤクルト戦に次ぐ自身3本目で、巨人戦では初めて。阪神でサヨナラ弾3本は6位タイで、3年連続は田淵幸一(74~76年)、福留孝介(13~15年)に並ぶ最長記録となった。

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