巨人 一夜での首位奪還逃す 首位阪神と引き分け辛くも同一カード3連敗回避

[ 2021年9月5日 22:00 ]

セ・リーグ   巨人6―6阪神 ( 2021年9月5日    甲子園 )

<神・巨>7回2死一塁、糸井に同点の適時二塁打を打たれ捕手・大城と話すデラロサ(右)(撮影・後藤 正志)
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 巨人は6点差を追いつかれ、首位阪神と6―6の引き分け。6―0とリードした6回の選手交代によって試合の流れが一気に傾き、守備の乱れから同点に追いつかれ一夜での首位奪還とはならず。今季初めて中4日での先発となったメルセデス投手(27)は、5回5安打無失点の好投するも自己最多タイ8勝目はお預け。上位3チームによるヤクルト、阪神との6連戦“天下分け目の一週間”は2勝2敗2分けの五分で終えた。

 巨人は初回、1死三塁から吉川の右前適時打で先制。さらに2死二塁から7試合ぶりに「5番・一塁」で先発起用された中島が5号2ランを放ち、いきなり3点のリードを奪った。

 相手先発・秋山を2回で降板へ追いやった打線だったが、なかなか追加点が奪えず。しかし5回、1死一、二塁から岡本和が2番手・藤浪の投じた3球目、真ん中低めのカットボールをうまくすくい上げ左翼席へ運ぶ35号3ラン。岡本和のキャリアハイ更新となる一発で6―0と大きくリードを広げることに成功した。

 先発のメルセデスは初回、1死一、三塁のピンチでマルテを遊ゴロ併殺打に打ち取り無失点。4回も無死一、二塁とされたが大山を二ゴロ併殺打、佐藤輝を見逃し三振に封じ得点を与えず。粘りの投球で5回69球、5安打無失点で8勝目の権利を手にしたまま降板。前回登板のヤクルト戦で4回2/3を8安打4失点と崩れた“リベンジ”を果たした。

 しかし6回、メルセデスとともに坂本がベンチへと下がると“楽勝ムード”が一転。無死三塁からサンズのゴロを、坂本に代わり遊撃手に入った若林がファンブル。2番手の鍵谷は味方の失策により1点を失うと、続くマルテに四球を与えたところで降板。無死一、二塁から登板した3番手の大江は糸原を遊ゴロに打ち取るも、大山に四球を与え1死満塁のピンチ。ここで代打・原口に右前適時打を浴び降板した。

 なおも1死満塁からの登板となった4番手の畠は梅野の一ゴロの間に1点を返され、続くロハス・ジュニアに中前適時打を浴び、この回計4失点。その後2死満塁となるも中野を遊ゴロに抑え、何とか6―4と2点リードで6回を終えた。

 だが7回、一度傾いた試合の流れは変えられず。デラロサが5番手として登板したが、無死一塁からマルテのゴロを今度は代わったばかりの遊撃手・広岡が二塁へ悪送球。無死一、三塁となって糸原の二ゴロの間に1点を返されると、2死一塁から代打・糸井に左中間を破る適時二塁打を浴び、ついに同点に追いつかれた。

 それでも8回は中川、9回はビエイラが無失点に抑え6―6の引き分け。9回一打サヨナラのピンチをしのぎ、辛くも同一カード3連敗は免れた。

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