ありがとう、DeNA 木下雄介さん追悼試合で敵軍ながらも「98」記してプレー ネットで感動の声広がる

[ 2021年9月5日 20:33 ]

セ・リーグ   DeNA0-2中日 ( 2021年9月5日    甲子園 )

<中・D(18)>5回無死、A・マルティネスの打球を好捕するオースティン。帽子には、木下雄介さんの背番号でもある「98」が記されていた(撮影・椎名 航)
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 DeNAのある行動が、ネット上で感動の声を呼んでいる。

 この日の中日―DeNA戦は、8月3日に急逝した木下雄介投手の追悼試合として行われ、中日は右腕の背番号98を全選手が着用して臨んだ。だが、敵軍であるDeNAのタイラー・オースティン外野手(29)が、自らの帽子に「98」と記してプレーし、試合中からSNS上で話題に。「オースティンとソトが手書きで「98」って書いてて泣ける」、「帽子に背番号98書いてくれてるオースティン元々好きだけど大好きになった。ありがとう」と、中日ファンと思われるツイッター上でも、感動の声が広がった。

 DeNAの球団公式ツイッターでは、この行動の詳細を報じていた。発案者は山崎康晃投手(28)のようで、練習開始前に組まれた円陣の中で、山崎は木下さんの追悼試合をチームに報告。「僕としては、何かやりたいなと。僕らも、そういう人間味あるチームでありたいな、と思いますし、この時代に一緒に同じ野球をやっていたこともあって、何かできないかな」と、チームに呼び掛け。中日は98番のユニホームを着用するが、「僕らはできないので、マッキーを用意したので、みんなで帽子や見えないところでも書いて。98番なので98と書くのも人間らしくて良いのかなと。是非、みんなでやりたいと思いますが、どうでしょうか」と話すと、チームから自然と拍手が沸き起こった。

 同年代の選手の死に対して、敵も味方もなく、野球人として哀悼の意を表した。

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