福島敦彦氏　長打打てる近江の「6番」島滝が相手にプレッシャーかけた

第103回全国高校野球選手権大会　2回戦   近江8－2日大東北 （ 2021年8月20日    甲子園 ）

＜7日目　第1試合　日大東北・近江＞5回1死一塁、近江・島滝は左中間に適時二塁打を放つ　（撮影・奥　調）
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　【福島敦彦の迫球甲子園】近江は毎年、まとまりのある好チームに仕上げてくるが、今回は今まで以上に打線が強力で主軸にパワフルさを感じる。

　4番の山田君は打席での雰囲気があり5番の新野君はこの日は単打2本だったがスイングが力強く、かつ鋭かった。この日はノーゲームの一戦から打順が一つ上がり6番に入った島滝君が本塁打を含む長打3本。中軸の後に高い確率で長打を打てる打者がいることで相手にプレッシャーをかけ、結果として大きなダメージを与えた。

　2点差の7回には四球を選んだ津田君が山田君の左前打で三塁を陥れる好走塁を見せた。強打者に備えた左翼手の深めの守備位置を確認し自身の走力と比較しての走塁で、ソツのなさは健在だった。

　日大東北は投打の中心である吉田君が早々に離脱する中、3番手で登板した1年生左腕の堀米涼君の力投は収穫だった。変化球が良く投球術にもたけたものがあり、今後が非常に楽しみだ。（報徳学園、慶大、中山製鋼元監督）