ソフトB 連勝ストップで4位転落 工藤監督は新守護神かばう「岩崎くんが打たれたら仕方ない」

[ 2021年8月21日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3-5ロッテ ( 2021年8月20日    ペイペイD )

<ソ・ロ14>9回、エチェバリアに3ランを浴びる岩崎(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは20日、ロッテに3―5で敗れ連勝が3で止まった。同点の9回に岩崎翔投手(31)がエチェバリアに痛恨の3ランを浴びた。先発のニック・マルティネス投手(31)は8回5安打2失点で自己最多の11奪三振と力投したが、4回の失点でチーム連続無失点は45イニングで止まった。5試合ぶりの失点で後半戦初黒星となり、ロッテに抜かれて4位に転落した。

 大粒の汗が集合体となり、マウンドでぼう然とする岩崎の首筋をつたった。2―2の9回2死一、二塁。カウント3―1からエチェバリアへの17球目。落差が小さい外角高めフォークを強振され、左翼スタンド中段まで運ばれた。

 「何とか、9回の裏を迎えないといけなかった。チームのみんなに本当に申し訳ない」

 離脱中の森とモイネロの代役を担い、6セーブを挙げている新守護神が痛恨被弾。逆転サヨナラ打を浴びた4月30日のオリックス戦以来、今季2敗目を喫した。

 8回5安打2失点でつないだ先発マルティネスは力投した。「しっかり準備できたし我慢強く投げることができた」。米国代表として東京五輪決勝、7日の日本戦で先発して以来の登板。5試合連続無失点のプロ野球タイ記録と、連続無失点イニングの球団記録更新がかかっていた。

 しかし、4回1死二、三塁でレアードにツーシームを捉えられる2点適時打。7月14日楽天戦の4回から続いた連続無失点は「45イニング」で途切れた。それでも2回2死からの4者連続など、11奪三振は来日最多。無四球投球でリズムをつくった。工藤監督も記録が途絶えたことを責めることはしなかった。

 「岩崎くんが打たれたら仕方ないですよ。打たれるときもあります。マルちゃんも本当にいい投球。粘って代えどころが無かった」

 後半戦は初黒星。首位オリックスと4・5差で順位も4位に戻ったが指揮官は動じない。「プラス思考!」と自らに言い聞かせて続けた。「今、5試合で3勝1敗1分けですよ。このペースなら、いい位置まで行ける。引きずらず、次」。後半戦初登板のマルティネスに問題ないことも分かった。侍組の柳田、栗原も打点を挙げ、五輪組は勢いを持続している。残り50試合、振り返らずに突き進む。(井上 満夫)

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2021年8月21日のニュース