日本ハム・野村 初の1試合2発 “ポスト中田”だ!田中将から2ラン放つ

[ 2021年8月21日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム3―3楽天 ( 2021年8月20日    札幌D )

<日・楽>3回2死一塁、先制2ランを放つ野村(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハム・野村が世代交代を印象づけるアーチを描いた。高卒3年目で初の1試合2発。中堅方向へのアーチも初めてで成長を示した若き大砲は「いい方向に飛んでくれた。いい打順を打たせてもらっているので何とか結果を出したかった」と大きく息をついた。

 今季4試合目の3番起用で、田中将から3回に先制2ラン。8回は2番手・安楽から勝ち越しソロとチームの全得点を叩き出したが、後半戦5試合目でも初白星には結びつかなかった。それでも得点力不足のチームにとって野村に得点源としての期待は大きく、栗山監督も「長打の持つ意味は凄く大きい。彼らしい姿」と称えた。

 試合前に長年、4番を務めてきた中田の巨人へのトレード移籍が決まった。野村には中田の後継者として、23年に開場予定の新球場の顔として大きな期待をかけられている。そして、将来的な4番を目指す野村の理想の4番像は中田だ。この日は選手に中田に関する質問は控えるように通達されたが、過去には「打点はチームの勝利に直結する。4番として打点は必要なので、そういう打者を目指したい」と話すなど、昨季を含めて3度も打点王に輝いた中田の背中を追い掛けてきた。

 東京五輪の使用会場となったため、札幌ドームでの試合は6月13日のDeNA戦以来だった。引き分けで白星を届けることができず、栗山監督は「チームがいろいろあったので何とか勝ちたかった」と悔やんだ。最下位に低迷するチームにおいて野村は大きな希望の光。この輝きがさらに大きくなれば、近い将来4番を打つ姿が見られそうだ。(東尾 洋樹)

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