浦和学院 追い上げ及ばず…勇退・森監督の夏終わる「夏の優勝を後輩、次の指導者に託したい」

[ 2021年8月21日 12:58 ]

第103回全国高校野球選手権 2回戦   日大山形4-3浦和学院 ( 2021年8月21日    甲子園 )

<日大山形・浦和学院>試合に敗れ、ナインに声を掛ける浦和学院・森監督(左から3人目)=撮影・河野 光希
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 第103回全国高校野球選手権大会の第8日は21日、甲子園球場で2回戦が行われ、3年ぶり出場の浦和学院(埼玉)は日大山形(山形)に3―4で敗れ、初戦で姿を消した。

 初回に4番・吉田瑞の中越適時三塁打で先制すると、5番・藤井も中前適時打で続いて、2点を奪う。しかし、直後に同点を許すと、3回には2点を追加されて勝ち越しを許した。

 終盤には意地を見せた。8回に1点を返すと、9回には2安打と四球で2死満塁として一打逆転のチャンス。しかし、ここまで3安打の4番・吉田瑞が遊ゴロに倒れ、惜しくも及ばなかった。

 今夏限りでの退任を表明している森士監督は「勝負は紙一重だった。前半で先行できたのは良かったが、その後は投手を含めて守りが落ち着かなかった。これが初戦の浦和学院と2戦目の日大山形の違いかな」と落ち着いた表情で振り返った。

 91年に就任以降、春は10回、夏は12回も甲子園に導いた名将。「甲子園は夢の舞台。その中で30年やってきて、1勝するのが本当に難しい舞台だと感じた。監督は退くが、浦和学院の夏の優勝を後輩たち、次の指導者に託して見守りたい」と柔和な笑みで締めくくった。

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