中日・柳「行きます」 9回続投直訴で147球完封 父が他界、2年前には結婚、特別な8・20で腕振った

[ 2021年8月21日 05:30 ]

セ・リーグ   中日6-0阪神 ( 2021年8月20日    バンテリンD )

<中・神(12)>完封勝利を挙げ、ガッツポーズする中日・柳(撮影・椎名 航)
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 直訴した。8回を投げ終え、131球。ベンチに戻った中日・柳は「最後まで行かせてください」と阿波野投手コーチに思いをぶつけた。9回もマウンドに立ち、最後は大山を空振り三振。プロ最多147球の熱投で猛虎打線を黙らせ、6月1日のロッテ戦以来、今季2度目の完封勝利で8勝目を挙げた。

 「チームが勝てたのが一番。最後まで1人で投げきれたのがよかった。絶対、完封しかないと思った」。立ち上がりは苦しんだが、尻上がりに状態を上げた。4回2死三塁で大山を二ゴロに仕留めるなど落ち着いたマウンドさばきに加え、チェンジアップ、スライダーといった変化球を使って的を絞らせず、終わってみれば散発4安打に封じた。

 8月20日は小学6年の時に交通事故で他界した父・博美さんの命日で、2年前に真子夫人と婚姻届を提出した日。特別な日に完封勝利という最高の形でチームを白星に導き「自分が投げる試合は全部勝ちたい」と柳。大野雄に次ぐ右のエースとして日に日に風格が増してきた。

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2021年8月21日のニュース