日本ハム・佐藤 楽天・マー君から移籍後初打席初安打「しっかり振り抜けた」

[ 2021年8月21日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム3―3楽天 ( 2021年8月20日    札幌D )

<日・楽>2回、左前打を放つ佐藤(撮影・高橋茂夫)
Photo By スポニチ

 西武から移籍してきた日本ハムの佐藤龍世内野手(24)が20日の楽天戦(札幌ドーム)に「7番・二塁」で先発出場し、移籍後初打席初安打を放った。2回の第1打席で、東京五輪で金メダルを獲得した楽天・田中将大投手(32)から左前打を放ち、新戦力としての存在をアピールした。

 “日本ハム佐藤”の第1打席。2回2死から田中将の2球目のスライダーを遊撃手の頭上に運んだ。新天地で名刺代わりの移籍後初打席初安打。「思ったより緊張せずにいつも通りできた。早めに1本出したかった。後悔する打席にはしたくなかったので、しっかり振り抜けた。日本代表にも選ばれている田中投手から打てて、これからの自信にしたい」と語った。

 北海道厚岸町出身。スピードスケートで18年平昌五輪女子団体追い抜き金メダルの佐藤綾乃(24=ANA)はいとこにあたる。北海、富士大を経て18年にドラフト7位で西武に入団。今月12日に西武と2対2のトレードで移籍してきた。13日の会見で佐藤はこう話していた。「小さい頃から試合を見ていて、とても憧れていた球団。北海道で野球ができる喜びがある。親も凄くうれしがっていた」。この日の第1打席の登場曲は観戦に訪れた父・貢さん(48)の好きなアーティスト、長渕剛の曲を選んだ。「いつかスタメンの時に流したいと思っていた」。その打席で初安打をプレゼントした。

 栗山監督は、この日1軍登録したばかりの佐藤を即スタメンで起用したことについて「思った通りだった。北海道で育った選手が遠慮せずにもっと思い切ってやってほしい」と期待を込めた。地元北海道で新たなスタート。佐藤は「今日は今日。いい結果を継続したい」と前を向いた。

続きを表示

2021年8月21日のニュース