西武・平良、“無失点無双”の礎は小学生時代に 捕手でノーステップ送球「小さな反抗」

[ 2021年6月29日 05:30 ]

パ・リーグ   西武5―2ソフトバンク ( 2021年6月28日    京セラD )

<ソ・西>9回に登板、3者凡退に抑え今季10セーブ目を挙げた平良
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 【Hero's File】平良は走者がいない場面でも常にクイック投法で投球する。この間合いに並み居る強打者たちが翻弄(ほんろう)されている。八重山商工時代に確立された投球術。「足を上げるよりバランスがいいし、投げやすい。クイックだけ練習すればいいので、凄い楽だった」とあっけらかんと話すが原点は小学生時代にあった。

 真喜良サンウェーブで捕手を務めていた際の二塁送球はノーステップ。腰の回転だけで投げ、ワンバウンドで届かせていた。時折、送球難が顔をのぞかせ、中堅手の頭を越すほどの大暴投もあったという。当時コーチを務めていた高良真助さん(41)は何度も「ステップしよう」と指導したというが平良はかたくなにノーステップにこだわった。

 「右足に瞬間的に力をためてボールを投げることが、無意識に身についたのかもしれないです。今は持ち味になっていますよね」と高良さん。10年前、指導者を相手に自分を曲げなかった「小さな反抗」が今の礎となっている。(西武担当・花里 雄太)

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