「鷹の祭典」飾れずソフトバンク4連敗で貯金ゼロ 前向く工藤監督「まだまだ残り20キロ」

[ 2021年6月29日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2―5西武 ( 2021年6月28日    京セラD )

<ソ・西>8回、選手交代を告げベンチに戻る工藤監督(撮影・後藤 正志)
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 ついに貯金ゼロ。ソフトバンクは28日、西武に2―5で敗れ、4連敗で勝率5割となった。先制するも来日初の中5日で先発したコリン・レイ投手(30)が6回5失点の乱調で逆転負け。工藤公康監督(58)は試合後に首脳陣を集めて緊急ミーティングを行い、再出発を誓った。

 ゲームセットから約1時間後、工藤監督はようやく報道陣に対応した。「これで(勝率が)5割。選手に結果が出てないかもしれないが、ここからやり直し、再出発ということで我々で考えていいアドバイスをしてあげようと。後ろ向きではない。“さあ、まだまだここから”と捉えてもらえれば」。首脳陣だけで行った緊急ミーティングを終えた指揮官は努めてポジティブに語った。

 今季初開催の「鷹の祭典」を白星で飾れずに今季5度目となる4連敗。最大で7あった貯金がついになくなった。シーズン半分以上を消化しての貯金0は2位に終わった18年以来だ。とにかく投打がかみ合わない。初回に栗原の適時打で先制したが、逆転負けを喫した。

 先発・レイは来日初の中5日。3回に高木の適時二塁打で同点に追いつかれ、4回には中村に勝ち越しソロを浴びた。さらに6回に3失点。「少し制球が甘くなったところを打たれてしまった。リードを守ることができず申し訳ない」。6回をいずれも自己ワーストの7安打5失点で来日初黒星となった投球を悔やんだ。
 打線は8番・松田がブレーキとなった。4回以降、3打席続けて好機で凡退。いい当たりが野手の正面が突いていたのは波に乗れないチーム状況を物語るようで、チームは4試合連続で2得点以下となった。

 首位で並ぶ楽天、オリックスには今季最大3・5ゲーム差をつけられ、西武、ロッテと3位で並んだ。工藤監督はペナントレースをマラソンに例えて「まだまだ残り20キロのところ」とした。スパートが届く位置で踏みとどまれるか。まさに正念場だ。

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2021年6月29日のニュース