ボストン&テキサス現地記者が球宴ファン投票予想 ライバルはマルティネス、アルバレス それでも大谷有利

[ 2021年6月29日 02:30 ]

アストロズのアルバレス(AP)
Photo By AP

 大リーグの先発野手を選ぶファン投票が現在の「2段階方式」となったのは、19年から(20年は球宴が開催されず)で今年が2回目。前回は逆転選出もあったが、大谷は1位の座を守れるか。最終投票に進んだライバル、マルティネス(レッドソックス)とアルバレス(アストロズ)の地元となるボストンとテキサス州の記者に予想してもらった。

 ≪アレックス・スピアーズ氏 直近の活躍ぶりが判断材料に≫大谷は、歴史的英雄ベーブ・ルースと比較される存在なので、ボストンの人々もエキサイトしている。マルティネスが最終投票で大谷を上回ることはないだろう。ヤンキース4連戦も追い風だ。大谷がニューヨークにやって来ることだけで、歴史的にどれだけユニークな存在かで話が盛り上がる。それも大きな得票につながる。

 以前の投票方式だと4、5月に調子が良かった選手がすでに大量の得票を得ていて、オールスターの頃に失速しても、そのまま出てしまうケースがあった。今のやり方なら、直近の活躍で、本当にオールスターにふさわしい選手かどうかを判断できる。その点でも大谷の優位は動かない。(ボストン・グローブ紙記者)

 ≪ジェフ・ウィルソン氏 大逆転可能な選出方法だが…≫私は今の選出方法は、気に入らない。米国では、ファンが球場に足を運んで投票用紙を手に入れ、そこに印をつけて投票箱に入れることで、オールスターの先発メンバーを決めてきた長い歴史がある。その伝統がなくなってしまった。ネット投票になり、さらに1次投票の数字が消えてしまうのも悲しい。今のやり方にしたのは視聴率を稼ぐためだろう。今回の大谷のように2位との得票差が大きいと逆転が難しい。リセットすることで「大逆転もあるぞ」と盛り上げたいからだ。

 ボストンも、ヒューストンもファンは熱狂的だが、最終投票でも大谷が大差で勝つとみる。みんな「ベーブ・ルースの再来」と呼ばれる選手を見たいからだ。(フォートワース・スターテレグラム紙記者)

続きを表示

2021年6月29日のニュース