日本製鉄広畑・岡、恩師の前で殊勲の決勝2ラン「気持ちよかった」 川瀬が大会一番乗りで完封

[ 2021年6月29日 21:24 ]

第46回社会人野球日本選手権 1回戦   日本製鉄広畑2―0JFE西日本 ( 2021年6月29日    ほっともっとフィールド神戸 )

<日本製鉄広畑・JFE西日本>6回 2死一塁 先制の2点弾を放った日本製鉄広畑・岡(右)(撮影・成瀬 徹)
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 2大会ぶり17度目出場の日本製鉄広畑は、投打がかみ合い初戦を突破した。6回に岡勝輝内野手(24)が先制の決勝2ラン。投げては今秋ドラフト候補の川瀬航作投手(24)が散発5安打に封じ、大会一番乗りで完封勝利を飾った。

 試合は川瀬とJFE西日本・中川一斗の息詰まる投手戦で進み、5回まで両軍無得点。6回裏の日本製鉄広畑の攻撃も簡単に2死となったが、俊足の堀口裕真が内野安打で出塁してムードが変わった。

 続く岡は、初球の外角高め直球をフルスイング。抜群の感触とともに白球は左翼フェンスを越えた。

 「真っすぐ一本に絞った。気持ちよかった」

 近江高から愛知学院大を経て入社2年目。大学で筋トレに目覚め、体重65キロから10キロ近い増量でパワーアップした。

 恩師の激励にも応えた。大会の1週間ほど前に愛知学院大の益田明典監督がチームのグラウンドを訪問。元巨人投手でスカウトも経験した指揮官からは「試合を見に行くから頑張れよ」と声を掛けられていた。在学中に指導を受けたのは4年生の1年間だけだったが、とても面倒を見てもらったと感謝する。

 「よく食事に連れて行ってもらいました。ひつまぶしをごちそうになったのを覚えています」

 恩返しの一発で、チームに勢いをつけた。

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2021年6月29日のニュース