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中畑清氏 8.0差から2.5差に…阪神と巨人急接近の要因は中継ぎ・藤浪と畠の差

[ 2021年6月29日 05:30 ]

中畑清氏
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 【キヨシスタイル】阪神と巨人が急接近。8ゲームもあった差があっという間に2・5になった。私たちの現役時代は「3ゲーム縮めるのに1カ月かかる」と言われたのに、わずか9日で5・5も縮まったんだ。

 18日から甲子園での直接対決3連戦。阪神が初戦、7―1で勝って8ゲーム差にした時点では、こんな流れが来るなんて想像もできなかった。その後巨人が連勝して2勝1敗と勝ち越しても、まだ6差あったんだよね。

 ところが、巨人がそのまま勝ち続けて7連勝。一方の阪神は続く中日戦2勝1敗のあと、25日からのDeNA戦で「同一カード3連敗さえしなければ…」という3連敗を喫してしまうんだ。

 丸や梶谷が戻ってきた巨人打線。松原、ウィーラーの1・2番も固定され、どこからでも得点できるようになった。逆に阪神はチームの勢いを象徴してきた佐藤輝が自己ワーストの15打席連続無安打を記録するなど点が取れなくなっている。

 確かに打線の状態が全然違う。でも、それだけじゃない。急接近の要因は、ともに6月に入って先発から中継ぎに回った畠、藤浪両投手にあるような気がするんだ。

 巨人の畠は中継ぎに回った当初はしっくり来なかったけど、真っすぐに力がある。走者がいても回またぎでもOK。四球を出しても大崩れはしない。7連勝中5試合に登板。中川を故障で欠くブルペン陣にあって貴重な駒になっている。

 それに対して阪神の藤浪は中継ぎでも制球難が克服できていない。19日の巨人戦。2―3と1点ビハインドの8回に登板して先頭の松原を歩かせ、丸にダメ押し2ランを浴びた。23日の中日戦は2―2の7回、ビシエドに押し出し四球を与えるなど4失点。競った展開で制球の定まらない投手が出てくると、守っている野手もスタンドも「またか…」と思ってしまう。その不安がチーム全体の空気や戦い方につながるんだ。藤浪は今季の開幕投手。先発で再生させるべきだと思う。

 次の直接対決は7月9日からの甲子園3連戦。今度は互いにどんな状態でぶつかるか。巨人は7月1日にエース菅野がどんな状態で戻ってくるか、阪神は中継ぎ陣を再整備できるかに注目したいね。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

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