広島・誠也 25試合110打席タイムリーなし…打率とうとう3割切る

[ 2020年9月13日 05:30 ]

セ・リーグ   広島1―3阪神 ( 2020年9月12日    甲子園 )

<神・広>9回、鈴木誠は右飛に倒れる(撮影・坂田 高浩)
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 広島は12日の阪神戦に1―3で敗れ、今季最多タイの借金9に逆戻りした。低調な打線には先発・遠藤が初回に失った3点が重く、菊池涼の中前適時打で2試合連続の零敗を免れるのがやっと。中でも、4番・鈴木誠は25試合110打席にわたって適時打がなく、打率も今季初めて3割を切った。苦境脱出への光が見えない。

 3点を追う8回が唯一の見せ場だった。2死三塁で、菊池涼が2番手・ガンケルの外角スライダーを捉え、中前タイムリー。18イニングぶりに得点「1」を刻んだものの、つながりを欠く打線は以降も凡打を重ね、あえなく試合終了を迎えた。

 「昨日といい今日といい、術中にはまっているというか…。打てないと勝てないという中で、策を練ってはいるんだけど、なかなかつながらない」

 佐々岡監督がため息交じりに振り返る。前日11日に完封された西勇と同様、直球が140キロに満たない秋山をまたしても打ちあぐねた。わずか球数76球で7回まで「0」を並べられ、放った5安打は単打ばかりの散発。今季だけで3勝を献上する体たらくだ。

 とりわけ、4番・鈴木誠の不振が目立つ。遠藤が3失点した直後の2回、先頭打者で初球の137キロ直球を打って中飛に倒れると、4回1死一塁でも初球カットボールにタイミングが合わず二ゴロ。2試合連続無安打に終わり、今季初めて打率3割を切った。

 さかのぼれば、主砲は8月中旬から“らしさ”を欠く。8月14日の阪神戦で初回に先制打を放って以降、25試合110打席に渡ってタイムリーがない。この間に掛けた5本のアーチは全てソロ本塁打で、挙げた打点もわずか8にとどまる。

 「打撃練習からいろいろ考えて取り組んでいるけど、それが結果につながってこない。気持ちの焦りもあると思う。責任感が人一倍強い選手だから」

 指揮官は、鈴木誠の胸中を察して言う。どんな状況でも決して諦めず、手を抜かず、個人成績よりもチームの勝利を最優先に取り組んできた。4番打者は勝敗の責任を負うと自覚しており、低迷する現状に苦悩しているのは間違いない。

 誇り高き侍ジャパンの主砲。その復調なくして、チームの浮上は見込めない。重い空気を吹き飛ばす豪打を信じて待ちたい。(江尾 卓也)
 

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