巨人・岡本 セ20号一番乗り!今季初1試合2発で6連勝導いた ともに初球打ち「企業秘密」の技術

[ 2020年9月13日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人5―4ヤクルト ( 2020年9月12日    東京D )

<巨・ヤ>初回1死一、二塁、岡本は先制3ランを放ち、坂本から手荒い祝福を受ける(撮影・森沢裕)
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 巨人の岡本和真内野手(24)が12日、ヤクルト戦で今季初の1試合2本塁打を放ち、6連勝に導いた。初回に右越えへ先制20号3ラン。8試合ぶりとなる待望の一発を放つと、4―4で迎えた7回には左中間に決勝の21号ソロを放った。20号をリーグ一番乗りで到達するのは、プロ6年目で初めて。不動の4番打者が復活ののろしを上げ、今季最多の貯金22とした。 

 1球に懸ける。全ての球技で相通じる鉄則かもしれない。今季初の1試合2発はともに初球打ち。岡本は「初球打率」が高い理由を「企業秘密なところがあるので、ベラベラしゃべれないです」とけむに巻いたが、数字が凄さを雄弁に語る。

 初球の打率・459はどのカウントよりも高く、本塁打計6本も最も多い28%を誇っている。初球を仕留められる要因は――。

 まずは「集中力」。昨年11月の納会ゴルフで、同組で手ほどきした原監督から「なかなか良い筋をしている」と褒め言葉を引き出した。シニアツアー参戦経験を持ち、アウト35、イン35の70で優勝した指揮官と雲泥の差のアウト73、イン57の岡本がなぜ褒められたのか。130叩きながらも、ゾーンに入った1ホールだけ人生初バーディーを奪ったからだ。

 今季徹底する「予習」もある。初回1死一、二塁。事前にベンチで配球チャートの「絵」を見て頭に叩き込んでいる。新人の吉田喜の初球を、右越え中段へ運ぶ。先制の3ランでセ・リーグ最速の20本塁打に到達し「チャンスで良いスイングができた」と喜んだ。

 「反応」も要因。1本目は外角へ投じられ、コースに逆らわずに逆方向に運んだ。2本目は同点の7回だ。初球113キロのカーブに体が前に出ない。完璧に懐に呼び込み、左中間席に運ぶ21号。決勝弾を「我慢してうまく反応できた。2本目も1本目も打った瞬間いったかな」と感じた。

 思い切りの良い「性格」も大きい。17年の開幕前日、練習を終えると都内の神社に向かった。だが、不運にも閉門時間が過ぎ、参拝することができなかった。20歳は悟った。「神頼みをするなということかもしれない。自分を信じよう」。己のバットだけを信じ、18年のレギュラー定着までは一切の願掛けや験担ぎをやめた。

 21本塁打と60打点は2冠ながら、7月は打率・225、8月は・218で納得していない。9月は好球必打を徹底し・333と復調した。今季打順が一度も変わっていないのは24歳の4番だけ。「想像できない凄い記録の原監督の下での野球はなかなかできる経験ではない。大事にしたい」と感謝も打球に乗せている。(神田 佑)

 ≪シーズン36発ペース≫岡本(巨)が自身初のリーグ20号一番乗り。巨人でセ20号一番乗りは昨年の坂本に次ぎ9人目で25度目となった。また、この日は先制の20号に続き、勝ち越しの21号。マルチ本塁打は昨年9月10日DeNA戦以来通算5度目になるが、肩書つきの殊勲弾をゲーム2本はプロ入り以来初めてだ。なお、チーム70試合目での20号到達は、18年の99試合を29試合更新する自己最速。シーズン120試合では36本塁打まで届く計算となり、18年にマークした自己最多の33本塁打を上回るペースだが何本打てるか。

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