巨人・菅野 マー君以来の無傷10連勝!「やってやるぞと」中日・大野雄に投げ勝ち7回零封

[ 2020年9月9日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人2―0中日 ( 2020年9月8日    ナゴヤD )

<中・巨>開幕から10連勝を達成した菅野は風船を手に笑顔を見せる(撮影・森沢裕)
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 球場を支配する圧倒的な存在感。7年前に仙台を熱狂させた、あの男のようだ。巨人・菅野が、13年の楽天・田中(現ヤンキース)以来となる開幕10連勝。「まだまだ連勝を伸ばせるように頑張ります」と頼もしかった。

 5試合連続完投勝利中だった大野雄との投げ合い。「やってやるぞと、今日の試合のことだけを考えて調整してきた」と相手左腕を強く意識していた。初回、2回と得点圏に走者を置いても、決して本塁は踏ませない。今季から導入した腕から始動する新フォームの効果で10キロ以上も球速が上がり、この日も最速145キロを記録した高速フォークも駆使し、101球で7回5安打無失点。これで同戦は今季3試合で計25イニングを無失点だ。投手戦を制して、価値ある白星をもたらした。

 財産が生きている。入団1年目の13年。メジャー移籍直前の偉大な先輩と大舞台で2度も投げ合った。楽天との日本シリーズ。シーズン24勝無敗の田中と投げ合い、第2戦は敗れたものの第6戦は7回2失点で投げ勝ち、同年で田中に唯一の黒星をつけた。オフに米国での自主トレ中、米球界は田中の移籍先の話題で持ちきりだったが、ホテルで見たテレビで田中に唯一投げ勝った男として自分が紹介されていた。「ビックリした。うれしかった」。あれから7年。球界を代表するエースに成長した右腕は「投手として究極だと思う」と尊敬する田中に劣ることのない技術と安定感を披露している。

 伯父でもある原監督は菅野が開幕6連勝した際に「マー君がつくったあれ(24連勝)を目指して頑張ってもらってね」と期待していたが、そこからさらに4つの白星を重ねた。球団の開幕投手では38年春のスタルヒン以来、実に82年ぶりの10連勝。球団記録である66年・堀内の「13」も視界に捉える。3連勝で貯金19。チームも菅野も、勢いは止まりそうもない。(青森 正宣)

 ▽13年11月2日・日本シリーズ第6戦 巨人2勝3敗で楽天王手で迎えた第6戦。プロ1年目の菅野とシーズン24勝無敗の楽天・田中(現ヤンキース)が先発。菅野は7回3安打2失点で同シリーズ初白星。プロ最多160球完投も12安打4失点だった田中に同年で唯一の黒星をつけた。2人は10月27日の第2戦でも投げ合い、菅野は5回1/3を6安打1失点で敗戦投手、田中は3安打1失点で完投勝利を挙げていた。

 ≪開幕投手ではスタルヒン以来82年ぶり≫菅野(巨)が7回無失点の好投で無傷の10連勝を達成した。プロ野球で開幕10連勝以上は、13年田中将大(楽=現ヤンキース)の24連勝以来23人目、26度目。うち、開幕投手を務めた投手では04年岩隈久志(近鉄=現巨人)の12連勝以来6人目で、巨人では38年春のスタルヒン(11連勝)以来82年ぶりだ。また、17年以来、自身2度目の両リーグ10勝一番乗りも記録。チームで2度の両リーグ10勝一番乗りは、斎藤雅樹が89、90年にマークして以来30年ぶり2人目となった。

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