ロッテ・沢村 背番106で衝撃デビュー!電撃トレードから一夜 ユニホーム間に合わぬまま登板3者連続K

[ 2020年9月9日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ3―2日本ハム ( 2020年9月8日    ZOZOマリン )

<ロ・日>6回表を3人で片付けた沢村は吠える(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 ロッテに巨人からトレードで移籍した沢村拓一投手(32)が8日の日本ハム戦で鮮烈な新天地デビューを飾った。7日に移籍発表されたばかりで、背番号57が間に合わず「106」をつけてのマウンド。1点リードの6回に登板し、3者連続三振に斬った。チームは5連勝で首位のソフトバンクを0・5ゲーム差で追走。勝利の方程式に実績抜群の強力なピースが加わった。 

 球場の空気が一変した。1点リードの6回だ。敵も味方もない。リリーフカーに乗って沢村が登場すると、観衆4952人の全員が大きな拍手を送った。

 「風が強えなぁと思った。ただ気にしている余裕もなくて…」
 幕張名物の潮風が吹く。風速は10メートル。背番号57の新しいユニホームが間に合わず、福嶋明弘打撃投手から拝借した106番のユニホームが風になびく。「自分の仕事をすることが全て…」。自らに言い聞かせ、下車した。

 強風にも体重102キロの体がぶれることはない。先頭・渡辺の2球目がこの日最速153キロを記録した。1ボール2ストライクから148キロのフォークで空振り三振を奪うと、続く大田は3球三振。ビヤヌエバには初球にファウルフライを打たせたが、風の影響もあり捕手・田村がまさかの落球。それでも気持ちを切らすことなく、最後はフォークで空振り三振に抑えた。魂の11球で、圧巻の3者連続三振。見事に新天地デビューを飾った。

 登場曲は巨人時代の先輩・上原浩治氏と同じ人気DJ・ダルードの「Sandstorm」を使用した。同僚だったのは先輩が昨年5月に引退するまでの約1年だが、どんな時もひたむきに練習する姿を近くで見てきた。今季は1軍13試合で防御率6・08。不振で2軍だけでなく、3軍も経験したが「いつも連絡をくれたのが上原さんだった」と明かす。そんな先輩への感謝の気持ちも白球に込めた。

 この日は午前中にジャイアンツ球場で古巣に別れのあいさつを行い、昼には新天地でオンライン入団会見。その後にチーム練習に合流し、ブルペン待機した。バタバタの一日も、緊張も感じさせない快投。井口監督も「負けていても6回に行くと決めていた。球場の雰囲気も一変したし本当に素晴らしい」と賛辞を惜しまなかった。

 チームは5連勝。首位・ソフトバンクを0・5ゲーム差で追走する。唐川、ハーマン、守護神・益田の「勝利の方程式」に、16年にセーブ王に輝いた実績抜群の右腕が「Vの使者」として加わった。
 「まだ1試合。結果を残したとも思っていない。沢村を獲ってよかったと思われるように努力していく」と沢村。やはり打者を見下ろすような豪快な投げっぷりが、よく似合う。(横市 勇)

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「田中将大」特集記事

2020年9月9日のニュース