秋山、零敗も今季3度目のマルチで意地 ダルビッシュとのメジャー2度目対戦へ弾み

[ 2020年9月9日 19:03 ]

ナ・リーグ   レッズ0―3カブス ( 2020年9月8日    シカゴ )

カブス戦の5回、左前打を放つレッズ・秋山
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 レッズの秋山翔吾外野手(32)が8日(日本時間9日)、カブス戦に「7番・中堅」で出場し、3打数2安打1四球。チームが5安打零封で敗れる中、8月30日(同31日)の同戦以来8試合ぶり3度目のマルチ安打で気を吐き、9日(同10日)のダルビッシュとのメジャー2度目の対戦に弾みをつけた。

 先発右腕ミルズの外角へのシンカーとカーブを引きつけて左前へ2安打。9回も抑えのジェフレスの外角スプリットを左翼後方まで運び「芯の近くで打ったのが3本出た。今までのどうにもならないアウトではなくなってきている」と手応えを口にした。

 打席に立った直近5試合では13打数4安打5四死球、打率は・308、出塁率は・500。開幕から42試合目にしてようやくらしさを発揮し、中でも打球方向の変化が顕著に見られる。

 凡打も含め中堅から左方向へが11打席。今までは引っ掛けて右方向へのゴロとなっていた球に対し「あえて向こうに打っているわけではない」と説明した上で「理由がわかっているからどうにか出来る。そう言うのは打球方向に現れている」。投手の術中にはまった凡打が「クオリティー・アット・バット」へ変わり、打席内で余裕が生まれた。

 9日(同10日)はダルビッシュとの2度目の対戦が控えている。前回は97マイル(約156キロ)の直球を右前打し2打数1安打1四球も「ピンチの時や主軸に投げている球とはちょっと違う」と格の違いを口にした。

 メジャー初対戦から11日。「へし折られるようなやられ方の可能性はある。今日みたいな結果を続けることがすごく大事」。今季のサイ・ヤング賞最有力候補に挙がるスーパーエースとの再戦は自身のメジャーでの現在地を明確にする対決になる。(笹田幸嗣通信員)

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