日本ハム・杉谷 4点差逆転点火打!母校・帝京の東東京Vに「感激」「前田監督に贈る激走」

[ 2020年8月9日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム7―6西武 ( 2020年8月8日    札幌D )

<日・西>7回、中越え適時二塁打を放った杉谷は敵失の間に三塁に進む(撮影・沢田 明徳)
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 「魂」の一打だった。帝京OBの日本ハム・杉谷拳士内野手(29)が8日、西武戦の4点を追う7回に大逆転劇を演出する二塁打を放った。母校の9年ぶりの東東京大会制覇に刺激を受けた一振りでチームを鼓舞し、この回5安打を集中させて一挙5得点。渡辺諒内野手(25)の決勝打の呼び水となり、いずれも今季最多タイとなる3連勝、貯金1に貢献した。

 負けたら終わりの高校球児のように。杉谷が最後まで諦めない帝京魂を見せつけた。

 「あの回(7回)は全員が集中していた。西武の後ろの投手はいい投手ばかり。これからも戦う相手で、どうにかやっつけようと集中して打席に入った」

 4点を追う7回2死一塁。西武の3番手・平井の内角直球を右中間へはじき返すと、中堅・鈴木の失策も絡んで三塁まで激走。三塁を回ったところで制止されたが、自らも本塁を狙えそうな当たりに今季最多4945人の観衆も大興奮。本人いわく「(帝京の)前田監督に贈る激走」で敗色ムードが一変した。近藤、中田が続いて3連打でついに1点差。その後満塁とすると、最後は渡辺がギャレットの160キロ直球を左前へ2点適時打。一挙5得点の大逆転劇を演出した。

 試合前の空き時間で、同じく帝京OBの松本と母校の東東京大会決勝を生観戦していた。恩師の前田監督が1点を追う9回にヒットエンドランとスクイズを駆使して同点に追いついた采配に「俺らの時もやっていた。(松本が)“拳士さん、1死一塁でエンドランですよ。次はスクイズです”って。選手も成功させて凄いですね」とにんまり。今季から同校OBのタレント石橋貴明が歌う登場曲を使用する杉谷は「(紙面で)帝京を大きく出してくださいね。そこに“杉谷、感激”で」と母校愛をにじませた。

 日本ハムでは帝京出身者が杉谷、松本、石川亮、郡と現役では最多の4人。「これだけいるので、思い出になるものを贈りたい」とご褒美の差し入れを贈る計画も明かした。試合後の杉谷の携帯電話には知人から安打の祝福よりも母校の優勝を祝福する連絡が殺到し「僕に関係ないことばかり」と苦笑いだったが、これもうれしい悲鳴。後輩に負けじと、自身が日本ハムを4年ぶりの日本一に導くピースとなる。(東尾 洋樹)

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