「大きな一歩」国学院久我山で“二人三脚” 尾崎監督&光木コーチの歩みは続く

[ 2019年8月20日 10:47 ]

<前橋育英・国学院久我山>7回、生還した神山(左)と抱き合う尾崎監督(撮影・後藤 大輝)
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 101回目の甲子園もいよいよ準決勝。ここまでにも数々の熱戦やドラマがあった。

 28年ぶりに出場した国学院久我山(西東京)は、29歳の尾崎直輝監督が率いて初戦では前橋育英を破り、夏初勝利を飾った。

 その尾崎監督やチームを影ながら支えたOBがいた。光木丈揚コーチ(38)だ。遊撃手として河内貴哉(元広島)らとプレーし、関東学院大を経て、母校のコーチや高校の監督などを務めた後、尾崎監督が国学院久我山のコーチに就任したのと同じタイミングでコーチに復帰した。会社員をしながらチームを指導し、今年が10年目の夏だった。

 夏初勝利を挙げた後は「本当にうれしい」と感無量の表情で、尾崎監督と抱き合って喜んだ。「尾崎は弟みたいな存在。甲子園の宿舎でツインルームで一緒に過ごしていて、ああでもないこうでもないといろいろ話しています。家も近いので練習試合の行き帰りも一緒の車に乗ってずっと話していますね」と笑う。

 まさに二人三脚。甲子園が遠かったこの10年間、2人で地道に強豪校を訪ねては、練習試合をしてもらうために頭を下げてまわった。今年は木更津総合や横浜、花咲徳栄などの甲子園常連校と対戦もかなった。「最初のうちは大敗ばかり。でも多くのことを学べてだんだん良い試合ができるようになってきた」と大きな手応えをつかんでいた。だからこその28年ぶり切符だった。そして悲願の夏1勝。コーチとしてつかえた高良武士前監督からは「お前らに託して良かった」とメールが届いたといい、「涙が出そうになった」と振り返る。

 2回戦の敦賀気比には完敗。光木コーチは「悔しいです」と無念の表情を浮かべながら「これが大きな一歩と思って、また次につなげていきたい」。尾崎監督と静かに握手を交わしてお互いをねぎらった。

 2人の歩みはまだ続いていく。(記者コラム・松井 いつき)

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