阪神・岩田 2カ月ぶり勝利 同級生おかわりに“完敗”も「勝つって良い」

[ 2019年6月23日 05:35 ]

交流戦   阪神6―2西武 ( 2019年6月22日    甲子園 )

ヒーローインタビュー後、ファンの歓声にこたえて手を振る岩田(撮影・坂田 高浩)
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 トンネルを抜けた景色は爽快だった。阪神・岩田は持ち味の打たせて取る投球で6回5安打2失点にまとめ、4月18日以来となる2勝目。西武戦では初白星で11球団勝利まで残るはロッテのみだ。

 「アウトになるやつはゴロになって良かった。ランナーためてのドカン(一発)がチームとして一番痛い」

 アウト18個のうち飛球は初回の山川の遊飛のみと、ほとんどを内野ゴロで奪い「自分の投球ができている証拠」とうなずいた。失った2点は、いずれも大阪桐蔭の同級生・中村に浴びた2打席連続アーチ。西武戦での登板自体が09年以来で久々の対戦は“完敗”だ。

 「凄かったっす…。簡単にホームランになる。あいつの高校の時の3打席連発を思い出した。(その時も)3方向に打ち分けていたので」。バックスクリーン、左翼席上段への被弾にほろ苦さは感じながらも「TOIN」の記憶がよみがえった。

 「2カ月ぶりですかね。恥ずかしいですね」。今季初登板初勝利の後、8試合連続で勝ち星から見放された期間は「夫」としても、もどかしい時間だった。

 世間が新元号「令和」に沸いた5月1日は妻・美佳さんの誕生日で、12回目の結婚記念日という岩田家にとって特別な一日。翌2日が登板日だったため3日に家族でかねてチェックしていた兵庫県西脇市の焼き肉店でお祝いした。

 「昨年は結婚記念日も2軍やったし、来年はどうなってるんやととか、考えてた。でも、今年は気持ちが違う。ここから頑張るぞって思えたよな」。未勝利に終わった昨季を乗り越え、最愛の妻と3人の子供たちの前で、もう一勝負かけることを誓った。

 「勝つって良いですね…。みんなが幸せになる」。最後に自ら切り出すように喜びをかみしめた。長く待った分、味わい深かった。(遠藤 礼)

 ▽岩田と中村 大阪桐蔭の同級生で、ともに2年から岩田はエース、中村は4番を務め、投打の主軸で活躍した。甲子園出場はなし。中村が大阪桐蔭卒業の01年ドラフト2巡目で西武入りに対して、岩田は関大進学を経て05年大学生・社会人ドラフト希望枠で阪神入団。過去の対戦は08、09年の2試合で4打数1安打2四球0打点の打率・250だった。

 ≪残るはロッテ戦≫岩田は西武戦に勝って10球団目の勝利。未勝利はロッテ戦だけとなった。阪神の生え抜き投手で11球団勝利は14年達成の能見だけ。現役では岩田の他に藤川も「あと1球団」に迫り、23日の西武戦で白星が付けば11球団達成となる。

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