阪神 近本が史上初の快挙、左打ち新人が甲子園で4月複数弾

[ 2019年4月14日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―10中日 ( 2019年4月13日    甲子園 )

<神・中>6回無死、近本は右越えにソロ本塁打を放つ(撮影・坂田 高浩)
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 浜風をものともしない。阪神・近本の力強いスイングに、静まりかえった虎党が沸いた。5点を追う6回先頭。柳がカウント1―1から投じた3球目の内角131キロを逃さなかった。ライナー性の白球は、そのまま右翼席最前列へ着弾。11日のDeNA戦以来となる2号本塁打は、せめてもの意地だった。

 「(回の)先頭だったので、出塁というのを意識して、積極的にというのを考えて打席に入った。しっかり内から(バットを)出せたと思う」

 球団史を塗り替えた。2本塁打はいずれも甲子園。1950年からの2リーグ制以降、阪神新人が4月に複数本塁打を放つのは、69年の田淵幸一(スポニチ本紙評論家)以来50年ぶりの出来事だった。左打者では、あの掛布ですらなし得なかった史上初の快挙だ。昨季、同球場ではチーム全体で20本塁打。左打者は福留、糸井の5本が最多だった。それだけに出場4試合で早くも2発を放った背番号5に量産の期待さえ膨らむ。

 3安打した前夜に続いて、2試合連続での「1番中堅」起用に応えた。3回先頭の第2打席では、二塁強襲の安打。続く糸原の打席で試みた二盗は失敗に終わったが、反省材料は持ち帰った。

 「スタートもよくて、自分のやることはできたかなと思う。ああいうボールを投げてこられたら、アウトになるので、これからは投手に合わせてリードの幅とかも考えていきたい」。チーム方針として、積極的な姿勢での失敗はOK。その上で、強肩・加藤の包囲網をかいくぐるための策を見出した。

 「明日から勝ちにつなげられるようにしていきたい」

 4連敗で虎党のフラストレーションは最高潮に達している中、ただ1人、マルチ安打を記録した。甲子園での4試合は11打数7安打の打率・636。チームの窮地を救うのは、聖地で躍動するドラフト1位だ。 (長谷川 凡記)

 ≪右含めれば田淵以来≫新人の近本(神)が6回11日のDeNA戦(甲子園)に続くプロ2本目の本塁打。阪神の新人選手が4月中に2本塁打は16年高山の2本以来だが、甲子園に限れば69年田淵幸一の3本以来50年ぶり。左打者では50年の2リーグ制以降で初めてとなる。また2リーグ制以降、阪神新人左打者が甲子園で2本塁打以上は57年並木輝男、16年高山の各3本に次いで3人目。右打者も含めた球団新人記録は69年田淵の12本。

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