輝星 ライバル藤原を2打席連続3球三振、プロ初対決で甲子園のリベンジ

[ 2019年4月14日 05:30 ]

イースタン・リーグ   日本ハム8―4ロッテ ( 2019年4月13日    鎌ケ谷 )

<日・ロ>初回無死、藤原(左)から三振を奪う輝星(撮影・木村 揚輔
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 昨夏のリベンジだ。日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18)が13日、イースタン・リーグのロッテ戦(鎌ケ谷)に先発。「1番・中堅」で出場したロッテ・藤原との昨年夏の甲子園決勝以来の対決で、2打席連続3球三振に斬った。

 「いつもの打者との対決でなく、ライバルの意識だった」

 初回の第1打席は、オール直球で空振り三振。「(藤原が)直球待ちと分かっていたけど直球勝負でいけた。自信があった」。2回2死二塁では、変化球を続けて追い込み、最後は外角低め144キロの直球に手を出させず。2球目に投じたスプリットは、プロ入り後に身につけた武器で実戦は初披露。「(スプリットで)空振りも取れた。直球の強さも去年の甲子園から成長した」と自賛した。

 一方で、全体では3回2安打2失点、4四球。初回に細谷にソロ本塁打を浴びると、2回の第2打席では「逃げ腰になった」と四球を許した。荒木2軍監督兼投手コーチからも「評価としてはマイナス。全打者に藤原との対戦と同じ気持ちで投げてほしい」と注文を付けられた。

 あの決勝から235日。2軍戦では異例の3330人の観衆が見守っていた。「(藤原と)1軍で対戦ができるともっと楽しいと思う。早く1軍でやり合いたい」。さらなる進化を遂げ、最高の舞台で再び相まみえる。(武田 勇美)

 ▽昨夏の甲子園決勝での吉田輝VS藤原 準決勝まで全5試合、749球を1人で投げた金足農・吉田輝は、大阪桐蔭・藤原を初回は空振り三振。しかし3回に中前への打球を俊足で二塁打にされ、打者一巡で6失点だった5回には右前打、左中間適時二塁打を許した。試合は2―13で大敗。東北勢初優勝はならず、吉田輝は「甲子園は自分たちを強くしてくれた。いつかリベンジしたい」と涙した。

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