履正社 リベンジの夏に向け快勝発進も野口主将「全然です」

[ 2019年4月14日 16:00 ]

春季高校野球大阪大会 2回戦   履正社9―2三島 ( 2019年4月14日 )

3打点を挙げた小深田(右は井上)
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 今春の選抜大会に出場した履正社が春季大会初戦を7回コールドで快勝。リベンジの夏に向け、順調に滑り出した。

 初回に先発・田淵一樹投手(2年)が4安打を集められて2点を失ったが、初回2死から小深田大地内野手(2年)の高校通算12号となるソロ本塁打で1点を返し、2回に1番・桃谷惟吹外野手(3年)の押し出し四球で同点。2―2の4回に2点を勝ち越すと、6回には長短4安打を集めて5点を奪い、勝負を決めた。反撃ののろしを上げた小深田は「初回の失点は自分の失策から。どんな形でも塁に出て、後ろにつなげたかった」と振り返る。先発・田淵の後を受け、3回から登板した2番手・坂口敦也投手(3年)の5回3安打無失点の好投も光った。

 勝利こそ収めたが、岡田龍生監督(57)は厳しい顔で「対応力」を課題に挙げた。

 「自分を分析して、己を知ることが大事。努力できるのか、できないのか。落ち着きがあるのか、ないのか。自分達のレベルが分かった試合ということが収穫。1回失敗したことが2、3回目に生きてこない選手が多すぎる。技術が同じなら、頭を使うしかない。工夫するしかない」

 野口海音主将(3年)も「全然です。試合内容を意識してやってきましたが、対応力がなかった。一人一人の意識が薄くなると、こういう試合になる」と言葉をかみ締めた。

 選抜大会では初戦で星稜(石川)と対戦。奥川恭伸投手(3年)に17三振を奪われ、わずか3安打で零封負けした。「奥川に限らず、大阪の高校の投手をしっかりと打てないと、どの投手も打てない」と野口主将。全国屈指の好投手と対戦したことを財産に、夏の頂点に登り詰めるための準備を進めていく。

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2019年4月14日のニュース