大谷手術「ベストな選択」笑顔で決断 DHで来季開幕目指す

[ 2018年9月27日 05:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス4―1レンジャーズ ( 2018年9月25日    アナハイム )

試合後の会見で笑顔を見せる大谷(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 エンゼルスは25日(日本時間26日)、大谷翔平投手(24)がレギュラーシーズン終了後の10月の第1週にロサンゼルス市内の病院で右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けると発表した。大谷が複数の医師の意見を参考にして決断した。投手復帰は1年以上要するため、来季は打者に専念し、2020年に投打の「二刀流」復活を目指す。

 試合終了後の会見場で、エ軍のパーカ姿の大谷は吹っ切れた表情で覚悟を語った。

 「(手術を)やらないという方向を含め、いろいろなプランを提案してもらい、最終的に自分で決めた。時期的なものも含めベストな選択と思っている」

 トミー・ジョン手術は今季終了後の10月1週目。ロサンゼルス市内の「カーラン・ジョーブ・クリニック」のニール・エラトロッシュ医師が担当する。大谷は「残念な気持ちはあるが、まだ貢献できる部分(打撃)があるということは、むしろプラス」と前を向く。通常、投手での復帰には12〜16カ月を要するが、DHならば、送球プログラムのリハビリが省かれ「4カ月半〜半年の間に本格復帰できる」とする医師の見解もある。さらに、大谷は右投げ左打ちで、打撃で押し込む側の左腕でない点も負担は減る。エ軍の来年の開幕は3月28日(日本時間29日)だが、「打者・大谷」として開幕に間に合う計算だ。

 5日の精密検査で右肘に新たなじん帯損傷が発覚し、同手術を勧告されてから20日。大谷は第2、第3の意見を求めた。エ軍のスタッフに呼ばれ、日本の医師がロサンゼルスで大谷の診察も行った。熟慮を重ね、シンプルに答えを出した。「自分の100%のものが出せるのであれば、やらない方がいいと思うけど、そうではないと思った」。高みを目指すための決断だった。

 19年は打者に専念し、20年に再び二刀流として戻る。前例のない野手出場をしながらのリハビリにもなる。「手術が失敗しないことを祈ってというか、マウンドにもう一回上がるまではすっきりしないと思う」と本音も漏れたが、道なき道を切り開く覚悟でいる。

 「かなり高い確率で今以上の状態になれると言われている。そこをイメージしながらやりたい」。自らに言い聞かせるように締めくくった。 (柳原 直之)

 ▽肘じん帯再建手術 損傷した肘のじん帯を切除し、手首や足首など他の部位から正常な腱を移植する。肘の骨に穴を開け、新たなじん帯を通して縫合する。1970年代にフランク・ジョーブ博士(故人)が考案し、ドジャースの投手だったトミー・ジョンが74年に初めて受けたことから「トミー・ジョン手術」と呼ばれる。プロ野球では村田兆治(元ロッテ)が最初。大リーグでプレーした日本選手では田沢(エンゼルス)松坂(中日)和田(ソフトバンク)藤川(阪神)ダルビッシュ(カブス)らが受けた。近年の統計では、24〜25歳の選手は80%を超える確率で大リーグ復帰を果たしている。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2018年9月27日のニュース