【西武・松井と一問一答】「走攻守、3つが全て重なって松井稼頭央」

[ 2018年9月27日 16:48 ]

引退会見中に笑顔を見せる松井(撮影・久冨木 修)
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 現役引退会見を行った西武・松井稼頭央外野手は会見後、普段通りにチームの練習に合流。この日、出場選手登録された。主な一問一答は以下の通り。

 ――引退を決めた理由は?

 「ここ数年は毎年毎年、1年が勝負だと自分の中でやってきた。特に今年は古巣のライオンズ。これが自分の最後の勝負の年だ、と1年過ごしてきた。(9月に出場選手登録が)抹消になって、そこで初めて自分に向き合える時間、考える時間があった。本当に悩んだけど、とうとうこの時が来たな、と自分の中で感じた」

 ――25年間の現役生活にピリオド。

 「ここ(西武)で生まれ、ここで育ち、また最後にここで引退する。本当に運命的なものを感じるし、ライオンズには感謝しかない」

 ――思い出の打席は?

 「やっぱり初打席での初ヒット。小さい頃からプロ野球選手を目指して、1軍で打席に立たせてもらった。自分の中では原点だと思っている」

 ――印象に残った投手は?

 「松坂大輔。アメリカでも対戦したし、今年のオープン戦でも対戦できた。同じチームで一緒にやってきた中で、ここで勝負できるのか、と。楽しみにしていたし、できて良かった」

 ――選手としてのこだわりは?

 「やっぱり走攻守。僕は凄いいいバッターじゃないし、守備も大して凄くない。足だけは少し速いけど。その全てを兼ね備えて一つになる。3つが全て重なって松井稼頭央、ですね」

 ――どんなプロ人生だったか?

 「投手で入って野手になり、スイッチヒッターになって…。常に勉強、チャレンジしていた記憶しかない。他のことを考える時間がなく、ひたすら突っ走ってきた。ほとんどが苦しかったり、悔しかったし…。少しの喜びを得るために積み重ねてきたものが、最後の最後に大きなものになった」

 ――家族は?

 「伝えた時は、家族も分かってたんじゃないですかね。娘は抱きついてきて、泣いていました」

 ――先日はロッテ・福浦に通算2000安打の花束を手渡した。

 「同学年は福浦と、(巨人の)上原。僕も刺激をもらいながらやってきた。同学年に負けないよう、2人よりも1年でも長くプレーしようという気持ちでやってきた」

 ――思い残すことは?

 「いっぱいある。それが引退するということなのかな。やりきったとは言えないですね」

 ――残り試合は?

 「最後の最後まで、チーム全員で一つになって戦いたい。最後が終わるまで、終わりじゃない。優勝、CS、日本シリーズ、日本一を目指して。僕はまだライオンズで日本一になっていない。最後の花道を飾れるように、残りの試合をチーム、ファンの皆さんのために全力でやりたい」

 ――松井選手にとって野球とは?

 「好きで始めて、今もまだ野球が好き。これからも好きであり続けると思う。好き、しかない。好きなまま終われる野球人生。これもいいのかな…。夢、思いはかなうのかな。思い続けてきたことの積み重ねが、これほど大きなものになった」

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