中日・岩瀬 999試合の記憶――もう一度対戦したい打者は…

[ 2018年9月27日 10:30 ]

24日のヤクルト戦でプロ通算999試合目のマウンドに上がる中日・岩瀬
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 中日一筋20年の球界最年長左腕、岩瀬仁紀投手(43)が今季限りで現役を引退することが明らかになった。

 入団から15年連続で50試合に登板し、プロ野球最多406セーブをマークするなど数々の輝かしい記録の持ち主だ。

 プロ野球史上初となる1000試合登板にも王手をかけ、偉業達成は目前。球界のレジェンドとも言える岩瀬投手に驚かされるのは、素晴らしい記録だけでなく記憶力だ。

 プロ野球で一番多く投げてきた左腕に1000試合登板が近づいたある日、質問をぶつけてみた。

 「今まで、一番対戦したのは誰ですか?」

 即座に「金本さんか(高橋)由伸」と返ってきた。調べてみると両方正解だった。打席数は82打席で巨人・高橋監督が最多、そしてもっとも球数を要したのが阪神・金本監督で311球だった。

 左腕にとって左の強打者との対戦は宿命。両者が現役を退き、監督として指揮を執っている中、第一線で投げ続ける岩瀬投手のすごさを実感した答えでもあった。

 その次に「じゃあ、一番苦手な打者は?」と尋ねると「ペタジーニ!」。ヤクルトや巨人で活躍した助っ人砲である。確かに打者別では巨人・阿部と並び最多の3本塁打を許している。

 「逆に一番、抑えた打者は誰ですか?」。

 この質問にも迷うことなく佐伯(元横浜)の名前を挙げた。30打席以上対戦した打者をピックアップしてみると、佐伯との対戦成績は45打数3安打、打率・067と最も打たれていなかった。

 そして最後に「もう一度、対戦してみたい打者は」と聞くと「松井かな〜」。巨人やヤンキースで活躍した松井秀喜氏は同じ1974年生まれ。やはり同学年との対決は特別だったようだ。

 対戦成績は39打数10安打、被打率・256とやや岩瀬投手に分があるように思えるが「4連投の最後にホームランを打たれたんだよね」と1本だけ浴びた本塁打の苦い思い出を口にした。

 当時の新聞をたどると、2000年7月29日、1点差に迫った直後の7回に松井氏にソロを被弾。試合を決める痛恨の一発だった。

 実はこれは記憶違いというオマケ付き。実際は「4連投」でなく、前日28日に「4イニング」を投げての連投だった。

 岩瀬投手の1000試合登板はまもなく訪れる。それと同時にユニホームを脱ぐ日もまもなく訪れる。

 岩瀬投手が打ち立てた記録は未来永劫(えいごう)、プロ野球史に残るであろう。同時に岩瀬仁紀という球界屈指の救援投手はプロ野球ファンの記憶にもばっちり残るはずだ。(記者コラム・徳原 麗奈)

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